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東方食道楽  作者: みかん
第二章【神の標】
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祭りは始まる

神がいないという噂を聞き、とある集落に集まって来る者がいる。

月夜が照らす、道を彼らは集まってきた。

彼らは集落の人間を食べに来たのだ。

彼ら『妖怪』は神がいない内に来たが、故に知らなかった。

神より恐ろしい存在がいることを。

そして、自分たちの行く末を。


「ふふふ、人間どもめ。残りの平和を噛み締めるがいい」

「着々と集まってきた同胞は既に二百を超えた。神が居なければこんな所、全て消してやる」

「行くぞ!お前ら!残さず食らってやれ!!」


先導を仕切っている妖怪が、他の妖怪達を仕切る。

それに合わせて皆、声を荒げる。

士気は上がっていき、ついに妖怪達は動き始めた。

二百に登る妖怪が一斉に押し寄せてきたのだ。

本来なら、神奈子が結界を張っており、妖怪はその結界を超えることができないのだが、今はその神奈子は不在であり、結界の力が弱まっているのだ。

集落まであと少し。

そんな時、岩が降ってきたのだ。


「な!どこから降ってきた!」


軍勢の前にいた者は、降ってきた岩の下敷きなり、無事なものも降ってきた衝撃で吹き飛ばされる。

突然の出来事で慌てるものが出てきたが、力のある妖怪は冷静に見ていた。


「これだけのものを投げれる等と、人間ではないな」

「正解だよ。悪いけどここから先は行かせないよ」


岩から声が聞こえてきた。

正しくはその向こうからだが。


「って、これ邪魔だな。せぇの」


聞こえた瞬間、岩が砕かれた。

中心からヒビが入り、そのまま崩れていくのだ。

岩を簡単に砕くことのできる者など妖怪の中では限られてくる。

力あるものは既にその正体に気づいていた。


「なぜ此処に鬼がいるのだ?」

「さぁね、私はただ先生に付いてきただけだからねぇ」

「巫山戯るな!なら何故、我らの邪魔をする!」

「それはアンタたちが邪魔だからだよ。何にせよここは通さないわ」

「ふん!たった一人で何ができる」

「誰が一人よ。ねぇ幽香、いい加減準備終わった?」

「バッチリ。てゐも上手く運んでくれたし、早めに終わったわ」


岩の陰からもう一人、姿を現す。

その女性はクルクルと傘を回しながら現れた。


「なに、その傘。どっから拾ってきたの」

「種を植えてたら、よくわかんない奴が出てきて、そいつから奪、貰ってきたの」

「言い換えなくてもいい。それでよくわかんない奴って?」

「勇義みたいな金髪だから飛び蹴りかましてきた。あ、間違えた。勇義だと思って蹴ってきた」

「だから言い換えなくていい!しかも私だと思ってだと!てめぇ!」

「別に怒らなくてもいいでしょ。後で蹴ってあげるから」

「そんなのいらねぇよ!おめぇ喧嘩売ってんのか!」

「いいわよ買ってあげる」

「こっちのセリフだ!」


二人は互いを睨めはじめ、妖怪達の事など眼中にない様子だ。

その態度に一部の妖怪は、自尊心を傷つけられたのか、二人に攻撃をし始める。


「邪魔」

「すんじゃねぇ!」


二人が腕を振るうと、攻めてきた者を大半吹き飛んでいく。

その光景に力あるものは認識を改める。

見かけによらず力のある二人に警戒を強めたのだ。


「めんどくせぇ。おい幽香」

「なによ」

「こいつら倒した数で勝負しよう」

「そうね。先生の命も従ったことにもなるしね。いいわ、受けて立つ」

「よし。おい!てゐ!いるんだろ。数を数えてくれ!」

「ええ!また!しかもこんな時に!」


そう言いながら、てゐは渋々了承する。

いつものことだからだ。

どうせ押し切られるか、脅されるかなのだ。

ならば諦めて直ぐに折れたほうが楽だ。

その考えを出したてゐは、遠い目をしていた。


「だから巫山戯るな!」


自尊心を抑えられた妖怪も、流石に遊び半分で戦われることに切れ、襲ってきた。


「一応、名乗ってあげる。私は風見幽香」

「私は星熊勇義」

「「近衛椿の弟子だ!!」」

「私は違うけどね」


幽香と勇義はそれぞれ構え、その群の中に入り込んでいった。


その頃、幽香が見つけた者は。


「痛ぅ、なんなのよもう。ああ!私の傘が無い!あいつ何処に行ったの!絶対に見つけてやるんだから」


その者は指を宙に指を添えると縦に動かす。

すると指を動かした後に沿って線が入り、スキマが開く。


「ふふふ、覚えてなさい。この私を怒らせたことを後悔させてあげる」


その者は自分が開けたスキマに入り、姿を消した。


ちょっとがんばれた。

早めにスランプを向け出して、いつもの椿を描いていきたい。

では、また来週に


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