人格の差異
台風が通り過ぎましたね。
気がつくと取りすぎているからわからないもんですね。
葵の叫び声が響く中
妖怪の対処をしていた椿たちが動きを止める。
「あらら、猫が始めたわね。それにしても、葵の叫び声って可愛いわね~。ゾクゾクしちゃうわ」
この椿は、身体の所々に鱗が付いており、下半身が蛇の身体をしており、まるでラミアのような体をしていた。
通称:蛇 能力:毒を操る程度の能力
「まあ、猫ちゃんは一番私に近いのだのも。どうやっても助けるでしょう。私たちは私たちの仕事をしましょう」
こちらの椿は、頭に金色の耳。後ろに九本の尾。まさしく九尾の狐そのものの姿をしていた。
通称:狐 能力:呪術扱う程度の能力
「ってアレ?鼠は何処へ?」
「あっちにいるわ。ほら、鼠ちゃん沢山湧いてるわよ」
「あらら、ホント。鼠ー。少し自重しなさいよ」
「「「えーなんでさぁー。お腹すいてるのにぃー」」」
同時に返事を返したのは、頭にピョコピョコ動いている耳がついた椿だった。
不満そうな顔をしながら、口元を拭き、周りの食べ残しを踏みつけながら近づいてきた。
通称:鼠 能力:増える程度の能力
「相変わらずの食欲だね~鼠は。ほれ、これ喰う?まだ生きている天狗」
「「「うおぉー!ありがとぅー!海豚ぁー」」」
「いいのさ。これであたしは寝ていられるからね~」
「まだ働きなさい。飛べるの、あなただけなんですから」
「うげー。働きたくないに~」
動きたがらないこの椿は、下半身がイルカ、人魚のような姿だった。
通称:海豚 能力:泳ぐ程度の能力
様々な姿、様々な能力、様々な人格。
同じようで別人の彼女ら。
どのような存在なのか、それは椿しか分からないだろう。
「あとどれだけ、倒せばいいのさ~」
「確かにね。四人でかなりの数を殺っているけど、まだいるのかしら」
「少しばかり、多すぎかもしれないわね」
いくら殺せど、終わりが見えてこないため、違和感を感じている彼女達。
「この首謀者はどこにいるのかしらね?」
「確か、鬼だったかな」
蛇と狐は、鬼退治をするつもりのようだった。
そのすぐ近くでは、海豚が連れてきた天狗が、鼠によって食い散らかっていた。
「「「ごちそうさまぁー」」」
「ちゃんと口元拭きなさいよ」
「「「わかっているよぉー」」」
海豚が、鼠に注意する。
周りが血だらけでなければ、微笑ましい絵になっていただろう。
「さて、休憩は終わり。そろそろ、本格的に殲滅するわよ」
「既に逃げている奴は、鼠に任せましょうか?」
「いや、それはほっとく。狐、結界を張ってくれ」
「りょうか~い」
蛇に言われ、狐は結界を張った。
それは、とても小さく、葵と逆泣、そして椿を包むモノだった。
「これで、安全確保かな」
「じゃあ、始めましょうか」
「「「はーい」」」
「めんどいけど、やりますよ」
蛇も、狐も、鼠も、海豚も、全員、顔に笑みを浮かべこう述べた。
いただきます と




