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東方食道楽  作者: みかん
第一章【最初の軌跡】
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猫と鴉の奮闘

「どうやってここに来たのよ。今、厳重警戒中だから門から入れないと思うんだけど」


「そら、葵に上から連れてきてもろて来やはったんや」


逆泣は葵に頼んで空から入ってきたようだ。それでも警戒の中、どこから入ろうがすぐに見つかると思われるが。


「八意様。お迎えにあがりました」


「!!」


マズイ、と永琳は思った。ここに妖怪がいることが判れば、面倒いことになる。

どうにかしようと、顔だけでも迎えの者に出そうとするが、動くのが少し遅かったようだ。

静かに迎えの者が、障子を開ける。


「八意様、失礼しま・・・・・・や、八意様!?」


(しまった!)


言い逃れはできない。ならば口封じでも、と考えると。


「し、失礼しました!!」


と、言いながら障子を閉める。

永琳は何が起こっているのか分からず、首を傾げていると、迎えの者が再び謝罪してきた。


「障子越しで申し訳ございません。ですが!本当にすいませんでした!。まさか、着替え中だとは思いませんでした」


(着替え中?)


もちろん、永琳は着替えなどしておらず、どう見ても着替え中には見えない。

そんな時、逆泣が永琳に耳打ちをしてきた。


「えっと、そう言えと?」


「そうや」


「あ~と、ごめんなさい。もう少し待ってくださるかしら?」


「はい!玄関先にてお持ちしております!」


迎えの者は、そのまま、遠ざかっていった。


「ふぅ~何とか上手くいったね逆泣さん」


安堵の息をする葵。何が起こっていたのか分かっているようだ。


「何したのかしら、逆泣」


「なん、うちの能力を使ったやけや」


逆泣の能力:魅せる程度の能力


逆泣が自分で見せたい景色を相手に見せることができる能力だ。

これで、先ほどの迎えの者が勘違いしたのも、逆泣が着替え中の永琳を見せていたに過ぎないのだ。


「なるほど、逆泣は幻術が使えるのね」


「ちゃうで、うちのは幻術に似てはるかもしらんが全くの別もんや」


「そうなの?」


「そうや。うちのは、うちの能力を知らんと、受けたと思うことすらできないんや」


「確かに、高位の術者なら見分けることができる人もいるけど、逆泣のは全くの別物。解くことが出来ないのね」


「ん~、まあそんなもんや。けど、うちにできるのは限られとうから、意外と使い勝手の悪いもんやで」


「あれのどこが使い勝手が悪いですか。逆泣さんって滅多に攻撃が当たらないのはその能力で、相手に見せているだけでしょうが」


「さて、なんのことやろか」


「それよりも、どうしてこんなところに」


「ああ、それは妖怪が攻めてくる事を伝えるためにです」


「それなら聞いたわ。なんでも既に入口に妖怪が一匹現れたそうよ」


それを聞いた逆泣と葵は、ため息をする。


「あんのバカが。うかつなことしはる」


「どうしましょうか。永琳さん?、を送った後、すぐに行きますか?」


「え?、どういう事?」


永琳は聞く。自分の話が何に繋がっているのかを。


「里の入口にいはるんは椿や。永琳を妖怪から救うためにな」


「え?」


永琳には分からなかった。付き合いの長い逆泣ならともかく、今日、あったばかりの椿が自分を助けるため戦うのを。


それを読んでか、逆泣は話す。


「椿はな、ただ誰よりも、繋がりを大事にしてるだけや。永琳が思ってはるより大事にな。うちは椿の過去を知ってるから言えんけど、椿は永琳を大事に思ってはるから体をはるんや」


「・・・・・・」


永琳は今日だけの椿の顔を思い浮かべる。自分のことをどれほど大事に思っているかはわからない。

もし、会えるんのなら、永琳は考えた。


「ほな、急がんと奴らが来てしまうで」


逆泣は永琳の腕を引っ張り玄関に向かう。


「大丈夫や。永琳を送ったあと、椿のもとへ行くんやから」


「そうよ、心配は要らないわ。姉様はちゃんと守るから。だから、お礼の言葉を選んでなよ」


二人に押され玄関に向かう永琳。もとより荷物は既にロケットに積んでおり、向かうだけなので手ぶらで行ける。


椿のことは二人が守ってくれる。それでも心配な永琳は心に祈る。



椿。


頑張って。


そして、


ありがとう。

モンハン4って面白いね。あんまり進んでないけど。


もうすぐ第一章が終わりますね。

次章ではどんな展開にしようかな?


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