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美貴の大空  作者: j
Bパート 1945
22/22

終戦

緑木の下のラジオ前で皆が頭を下げている。

偲びがたき偲び・・。この声は・・?

「美貴、私達は負けたんだ・・」

裕子が悲しむ顔も泣く悔しい顔をして私に言った。

「そ、そんな・・。私の努力は・・」

目がかすんで見えなくなる。

針に刺された胸の痛みで余計言葉が出なくなってしまう・・。

今までの努力とやってきた事は一体なんだったのだろうか。


「お姉ちゃん。私だよ、美都だよ」

お姉ちゃん・・?

顔を上げると、後ろ髪が腰の方まで。ハネ毛のある私と同じ色の銀髪の女性が。

飛行服の裾で涙を拭き、

「だ、誰」

と思わず敬語を使わずに言ってしまった。


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日本は負けた。

美都と言う女性は私の妹と言う事が判明し様々な事を謝った。

軍事裁判で降伏後の攻撃を加えた罪で1年3ヶ月の形を与えられたが美都の工作のおかげで、3ヶ月程度になった。

負けても領地は返還されていない。

これも工作を行い、白人支配化の証拠もすべてまとめた美都のおかげであるからだ。


空は永遠に続いて、決して消えるものじゃない


――美貴の大空 Bパート完

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