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美貴の大空  作者: j
Aパート
14/22

太平洋決戦5

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南太平洋を制する本拠点とするラバウル海軍航空隊基地は酷いほどにも滑走路がめちゃくちゃ、守備隊は頑張ってるものの制空権は奪われていた。

"地獄猫"もどうやら参戦しているようだ。


――現上空 ラバウル海軍航空隊基地

<<戦闘機隊は散開、援軍の上陸は完了>>

ユウコの指揮の元私は将とその小隊の仲間に「援護せず敵だけ撃墜してください」と無線で送り小隊も付けないままこちらに向かってくるF6F視界の中に入っていた。


私と地獄猫、顔を合わせたまますれ違うとF6Fはすぐに旋回し、私も後ろを取られないよう機動戦術で回避するがどうも背後に粘りつくF6F。

多分改良型だろうけど

右足で右フットバーを蹴り操縦桿を右へ振り周りが回転する中、操縦桿を右下へ振りながらこんどは自分の方へ振り巴戦に移る。

と思いきやF6Fは機銃を光らせ攻撃をしないまま私の美貴型改の隣に着きコックピットから私の方へ向き、指を動かす。


"ハワイとミッドウェー。どっちで戦う?あなたに賭ける"


"あなたに賭ける"という意味に勝ち負けが決まるのか。それとも太平洋決戦の決着がつくのか。


私は"ハワイで賭け様"と相手に右手を見せながら指を動かすと地獄猫は小さく頷き風防を全開に開いた。

そして小さな口から『私はお前と戦いたい!命を無駄にせずハワイで会おう!』と微かながら英語の言葉が脳の中で響いた。

F6Fはその場から離れ、戦わず太平洋のほうへ去ってしまう。

一旦操縦桿を握り左旋回のため左フットバーを蹴った。

キラッと何か光ると急に視力が上昇する症状が出始め、先に居る敵を確認すると艦上爆撃機と護衛の戦闘機が合計で数十機ほど。

「距離1万m、北に艦上爆撃機アヴェンジャーとドーントレス。護衛はP38(ペロハチ)」

<<了解。美貴は地上部隊の援護を頼む。私が行く>>

海に溶け込む濃緑色の零式艦上戦闘機五二丙型数十機が通り過ぎる。

「わかりました。小隊、私の援護体勢へ」

<<了解です>><<りょ、了解>>


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――3人称

<<ラバウル海軍航空隊守備隊より、地上部隊は我々が行う。最新鋭のチヌ戦車とチハ改が活躍するんでな>>

(ま、頑固な石頭の陸軍に任せておこう)

(まずは上空の戦闘機を撃墜しないと)


心内で呟き操縦桿を操り、F6Fの背後に着くと機銃を光らせた美貴型から20mm機関砲が放たれ青空の空に赤い線を描きF6Fのキャノピーを貫通させ中の人を撃ち抜きF6Fのキャノピーは赤い液で塗られた。

「計19機にこちらは3機かぁ」

とやや心配そうに空を見上げた鳥居将が見つけたTBFアヴェンジャーを一撃離脱で撃墜し、美貴型改の背後にぴったり着き援護体勢へ。


5機のF6Fは1個小隊の美貴機に狙い付けるが機体が炸裂し、空中で火の弾となり同じく4機も爆砕。

爆砕したF6Fの横を通り過ぎるのは烈風だ。

<<美貴、後は援軍に任せよう。すでに太平洋上では決戦のための準備が出来ているすぐに帰還せよ>>

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