太平洋決戦2
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――空母"赤城" 甲板上
夜になれば敵機強襲に備え、赤城戦闘隊から夜間哨戒を勤める隊員達が戦闘機、艦載機に乗り離艦準備に入っている。
どっちにしろ敵を見つけるのは割りと難しい。
「美貴少尉。夜間に勤める隊員が体調不良の為代わりが欲しいと命令が」
「分かりました。すぐに私の専用機を」
「了解」
飛行服は身に着けないままだが正直必要ないし、邪魔になるだけで暑い。普段着の半そでのYシャツに長ズボンが丁度良い。
甲板に配備されている美貴型改の操縦席に乗り込み2人のベルトを装着。
エンジンのコックを回しエンジン回転計が徐々に早く回り、1番機、2番機と夜間哨戒機は離間して行き、5番、6番、7番、8番機と私の順に9番と来て、「準備良ーし!発進!」と整備士が木製ストッパーを手に取り、速度計が回り機体が甲板上を走る。
軽く上昇し太平洋の黒い海へと飛び出し、後ろを振り向くと10番機、最後の11番機と私の後ろに五二丙型と烈風の姿があった。
「小隊を組む。二六○航空隊の人間は私に付け」
翼端灯が点滅する五二丙型が私の美貴改の後ろにつき、もう1機撃墜数の無い五二丙型が私の隣に。
<<えっと・・よろしくお願いします>>
と、私に濡れ雑巾を投げた苛められっ子がこちらに手を振る。
「失礼ですが何歳ですか?」
<<18歳・・です>>
私より年上だけど1機も撃墜が無いとは・・航空としては致命的だ。
「!」
どこからか視線を感じた。
上を振り向くが敵はいない、一旦操縦桿を右に振り水平から逆さのまま超低空で飛行する敵機を見つけるが海上には敵機の気配が無い。
「私年下だから普通に喋っても構わないです」
<<いえ、大丈夫です。小隊長!敵機直上、急降下!米軍の48戦闘隊だ!>>
「小隊、回避!」
予想外・・!
前に操縦桿を振り、頭に血が上り全身に負担がかかりおまけに視界がなんとなく暗くなる・・!
機体を何とか水平に戻し夜間の戦闘へと入る。
早速、前方の艦載機が敵機の一撃離脱の餌食に鳴り火を吹いた。
そして私の視界に横切ったのはF6Fの地獄猫。
<<敵機計5機だぞ!>>
ゆ、ユウコ!?
「何でユウコが!?」
<<クソッタレの上官が気に食わなくてな!これでも丙型扱えるんだ>>
――3人称
突然のユウコ登場で美貴はため息を吐く。
美貴の小隊が闇の中散らばる。
美貴改型が上昇すると、それと一緒に地獄猫が操るF6Fが後ろに付きドッグファイトが始まった。
そして美貴型改が水平になり同じくF6Fが水平となり、美貴型改が左旋回するとF6Fは右旋回と、機体を滑らし機関砲、機銃を光らせた美貴型改と主翼に6挺の機銃を光らせたF6F。
両者正面からすれ違うと、素早く空中機動へ移った。
鷲のようにF6Fに食らいつく美貴型改かの主翼から13.2mm機銃、20mm機関砲と機首より7.7mm機銃口から閃光が発火し4発に1発は入る曳光弾が暗闇の空に赤い線を描く。
『なっ、いつの間に!?ゼロ21は高高度でも戦闘が可能なのか!?』
最新の"零式艦上戦闘機美貴型改"とは気づかない。
("『』"は英語表示です)
マスクを外しながら美貴型改を睨む。
そしてF6Fの機体に火力高き、13.2mm弾、20mm弾が弾着し燃料が少しばかり漏れる。
漏れながらも急な宙返りで後ろを付いたF6Fの12.7mm機銃の銃口が火を噴き、回避しようと右旋回しながら右に1回転しながら回避するも、金属の音を鳴らしながら主翼にまともに食らうが変哲も無い只の豆鉄砲だ。
「私の専用機は簡単に撃墜されないよ!」




