太平洋決戦1
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――3日後 横須賀軍港 航空母艦"赤城"甲板上
苛められっ子の少年航空隊員は気の弱い性格だったがどうも本気になると手が終えなくなると言う。
二六○航空隊の中から、前にも言った苛められっ子の子と私、他の腕前が計30人。
あまり良い者を使って死なせてまうと戦力に影響が出るため30人で行く事となる。
零式艦上戦闘機美貴型改は甲板上に配置が完了。
二六○小隊は零式艦上戦闘機五二甲型を主力とし、鹿児島航空隊からは紫電改と試作の烈風を主力とし、その他の航空隊からは零式艦上戦闘機三二型を主力とする。
爆撃隊、雷撃機は彗星と流星改、天山を主力。
これら全隊は"赤城戦闘隊"の名で太平洋決戦に挑む。
ラバウルの方は日に日に戦力が削られるばかり・・。
<<作業続け、我、大日本連合艦隊は太平洋、アメリカに向け出撃す!>>
耳に入る発進の声と共に微動を感じ取った私は赤城がもう発進してるんだなと。
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数時間経過し波揺れは特に今は横須賀から小笠原諸島まで来ていて、日の流れもつき真っ赤な暁雲が太平洋一杯に広がっていた。
特にやる事も無く甲板の端っこに座っていると、大型艦2隻がこちらに近づく。
よく見えないので眉を寄せながら見るとラバウル戦でも発生した視力急上昇の症状が現れ始めた。
「あれが戦艦大和かぁ、隣は武蔵か・・」
ただ距離が遠いのかあまり具体的に見えないものの戦艦大和と武蔵と言う所だけは確認できた。




