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堕天

作者: OBOn
掲載日:2025/12/13

…寒い。

死ぬのか僕は。

「ぇへへ…何で泣いてんだろ…ぁー…もぉ…」

雪に包まれ溶けていく。

降り積もる雪とは反対に。

僕はゆっくり消えていく。

死というものがいつも常にすぐ隣にあった。

過去が頭に張り付いて離れなかった。

どうしてこんな寂しい考え方しかできないんだろう。

どうして助けを求めるのがこんなに上手くないんだろう。

誰かが悪いわけじゃない。

僕が生きるのがへたっぴだっただけ。

だから、誰のせいにもできない。

ずっと僕が悪いだけ。

暖かな周りを見ることができなかった僕が。

こんな僕の生きる意味。

僕がここにいる意味。

それを見つけられたなら。

死んだらあの人に会えるかな。

けど、こんな僕を見せたくない。

もっと楽しく生きれたら。

もっと笑えていられたら。


僕も行きます。

会いに行きます。

死なせてください。

お願いします。


………

……………

僕は死んだ。

ここは天国のはず。

僕は悪いことを何もしてないから。

でも、それでも。

「………ごめん…もう…なんか…ダメだ…ダメだぁ…ごめん…」

嫌だ。会いたくない。死にたい。死ねない。やり直せない。全部忘れてなかったことにできない。もう変えられない。もう逃げられない。情けない僕はもう消せない。どう足掻いても、抗ってもこの世界から僕は消えない。ここは死後の世界。もうこれ以上は死ねない。死後の世界とはそういうもの。死ぬとはそういうこと。


「愛してる」


と後ろから抱きつかれた。

僕は振り返った。

あの人だ。

会いに来てくれたんだ。

嬉しい。

すごく嬉しかった。

…でも…。

…いいや。

ただ、嬉しい。

僕にはそれだけで十分だ。

読んでいただきありがとうございます…✨

これはエロ同人誌からインスピレーションは受けておりません…✨

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