堕天
…寒い。
死ぬのか僕は。
「ぇへへ…何で泣いてんだろ…ぁー…もぉ…」
雪に包まれ溶けていく。
降り積もる雪とは反対に。
僕はゆっくり消えていく。
死というものがいつも常にすぐ隣にあった。
過去が頭に張り付いて離れなかった。
どうしてこんな寂しい考え方しかできないんだろう。
どうして助けを求めるのがこんなに上手くないんだろう。
誰かが悪いわけじゃない。
僕が生きるのがへたっぴだっただけ。
だから、誰のせいにもできない。
ずっと僕が悪いだけ。
暖かな周りを見ることができなかった僕が。
こんな僕の生きる意味。
僕がここにいる意味。
それを見つけられたなら。
死んだらあの人に会えるかな。
けど、こんな僕を見せたくない。
もっと楽しく生きれたら。
もっと笑えていられたら。
僕も行きます。
会いに行きます。
死なせてください。
お願いします。
…
………
……………
僕は死んだ。
ここは天国のはず。
僕は悪いことを何もしてないから。
でも、それでも。
「………ごめん…もう…なんか…ダメだ…ダメだぁ…ごめん…」
嫌だ。会いたくない。死にたい。死ねない。やり直せない。全部忘れてなかったことにできない。もう変えられない。もう逃げられない。情けない僕はもう消せない。どう足掻いても、抗ってもこの世界から僕は消えない。ここは死後の世界。もうこれ以上は死ねない。死後の世界とはそういうもの。死ぬとはそういうこと。
「愛してる」
と後ろから抱きつかれた。
僕は振り返った。
あの人だ。
会いに来てくれたんだ。
嬉しい。
すごく嬉しかった。
…でも…。
…いいや。
ただ、嬉しい。
僕にはそれだけで十分だ。
読んでいただきありがとうございます…✨
これはエロ同人誌からインスピレーションは受けておりません…✨




