code・8
あれから3ヶ月、戦闘にも慣れてきた頃、僕とヴィヒトさんの関係はどうなっているかと言うと。
「ミライ!」
「わかってる!!」
新武装の遠距離用140mmキャノンで漆黒に射撃し続ける、レクスは鎖の着いたハンマーを持ち、さらに距離を詰める、しかし漆黒は依然距離を取り、俺とのシュミレーションでは使っていなかったライフルをレクスではなくこっちに撃ち続ける。
「クソっ!ミライ!お前も前に出てこい!!」
「了解!!」
背に付いていたハンマーを手に取り、漆黒に遠回りで近づきレクスが右、僕が左の挟撃を漆黒のグローリアに仕掛ける。
しかし
「グッ!?」
「ちょ!?」
漆黒は上に逃げ、挟撃を躱される。
挟撃を仕掛けた側である僕とレクスがダメージを負う。
『遅い』
「「あ」」
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「ライフルというのは便利だな、ナイフの投擲より火力も安定性もいい、もう少し小型化出来れば文句ないんだが...」
「2対1だったのに...」
「負けた...」
「お前ら2人とも集団戦になると弱すぎるぞ」
「逆になんで2対1で勝てるんすか」
「ずるい...システム書き換えたんじゃないんですか!?」
「経験だバカ」
016、いや、ヴィヒトさんは今は頼れる兄のような存在になっていた。
今回のシュミレーターではまだ実践兵用されていない140mmキャノン、巨大なハンマー、そしてヴィヒトさんは試しに従来のライフルを使い2対1のシュミレーションだった。
「レクスは大雑把すぎだ、一撃を意識しすぎて回避された時の反応が遅い、ミライはレクスに合わせようとして結果穴ができてる、あそこで前に出るのは得策ではなかった、あのまま遠距離からの砲撃続けた方がキツかっただろうな」
「やっぱ僕の作戦の方が良かったじゃないか!!」
「攻めきれないと思ったんだよ!あのままじゃ!!」
「3人ともおつかれ~...あれ、なんか喧嘩してる?」
「「してない!!」」
「してるじゃん...」
「4人ともよく聞け」
シュミレーション室にハナだけじゃなく、博士も入ってくる。
「先日のビーセクト鎮圧ご苦労だった、早速で悪いが遠征を始めるぞ」
「はい?」
「ですが...いや、もう3ヶ月か」
「あの、遠征って?」
「別のプラントに数日間着くことだ、今回の遠征先は第4プラントと第7プラントの合同だ、どちらかに二人づつ行ってもらう、そうだな、第4プラントにはハナとレクス、第7にはヴィヒトとミライで行ってもらおうか」
「待ってください。ここはどうするんですか?」
「問題ない、ビーセクトの活動は今は小さい、グローリアに頼らずとも対処できる」
「しかし...早すぎる...」
「お前が言いたいのはわかる、しかし、知らないという方が酷だ」
「...え?」
「分かりました」
翌日、プラント同士を繋げているアンダーウェイにグローリアを乗せたキャリアで移動する。
「あの、ヴィヒトさん、早すぎるって...」
「いずれわかる、この世界がどんなものなのかがな」
「?」
強い揺れが僕たちを襲う。
「着いたか」
「ここが、第7プラント」
地下のプラント入口には7、と大きく書かれていた。
遠征とは、プラントから離れた場所のビーセクトの
駆除をすることだ、合同で遠征をすることは珍しくなく、よくあることだそうだ。
「初めまして!!第7プラントリーダーの027です!!よろしくね!!」
「第7プラント副リーダー、031」
「第13プラントリーダー、016です」
「ミラ、じゃなかった、097です!!」
第7プラントのリーダーの027さんは金髪のポニーテールの女性の人だった。
「ミラ、って言いかけたのってもしかして名前!?」
「は、はい!!そうです!」
「ミライ...」
「ミライ?ミライ君って言うの!?いいなぁ...」
「027、今回の遠征の説明を」
「あ、そうでした...コホン、最近この付近のビーセクトの量が増えているんだけど、襲ってくるというより逃げているような感じがするの」
「え、それって」
「そう、新型ビーセクトの前兆、今回の遠征の目標は新型ビーセクトの情報収集、または撃破だよ」




