code・5
016、少し遅いぞ、この小隊の中ではお前が唯一の男なんだ、気合いを見せろ
「うるせぇよ冷徹脳筋女」
ほう、またしばかれたいらしいな
「やれるもんならやってみろッ!!」
まだまだだな
「くそッ、なんで勝てねぇんだよ...」
お前には信念がない
「はぁ?」
私が負ければアイツらは死ぬ、だから負けない、負けれないんだよ
「...アイツら...か」
なんだ?友情なんてしょうもないとか思っているのか?
「ああ、全くもって無駄だね」
だからお前は弱いのだ
「何だとッ!!」
戦う理由がないお前に何が出来る、戦いを舐めるな、こんなシュミレーションごとぎで負けるようならお前はここまでだ
「チッ...」
まぁ、お前にもいずれわかるさ、それが分かるまで私がお前を見てやろう016、いや、■■■■
「余計なお世話だ」
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「全、滅...」
「ああ、ひとり残して全て破壊された」
「残ったのが...じゃあ」
「ああ、コード016だ」
「そっか...」
『蟲獣どもの襲撃の翌日、隣にいたものがまた同じ食卓に並べると考えないことだな』
「...あれは、自分のことだったんだ」
「大切な人を失う苦しみは確実にお前の想像を超えるぞ」
「博士もこういうことあったの?」
「...ああ、なんどもな」
「そっか...」
「いくよ!ミライ!」
「......あっ」
数百発のミサイルが自分に向けられて撃たれる、反応が遅れ、躱しきれず右足、左腕を負傷した、危険信号のアラームが鳴り響く。
「クソっ......!?」
さらに煙からスペルチェアが出てくる、二丁拳銃を構え、その銃口は自分に向けられている。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「私の勝ち!」
「うっ...で、でも零式じゃなかったし...」
「そんな言い訳通用しないよ~」
シュミレーションが終わり、僕のシュミレーターにはLoseの文字が浮かんでいる。
「ミライ、大丈夫か?」
「大丈夫だよ」
「いや、そうは見えねぇぞ」
「そ、そう?」
「...レクスはさ、僕たちが戦いで死んだらどう思う?」
さっきのシュミレーションを見ていたレクスが心配してくれていた。
「そうだな.....死なせない」
「えっ」
「絶対に死なせないお前も、ハナも、016さんも」
「...そうだ、そうだよ!!」
そうだ、誰も死なせなければいいんだ!!
「ちょっと行ってくる!!」
「お、おう...え、どこに!?っていねぇし...」
訓練室から抜け出し、016さんを探す。
「...何故ここにいる」
016さんは城壁の上にいた。
「はぁ、はぁ...あなたを、倒しに」
「......何を言っている?」
016さんは当然の疑問を投げかける 。
「必要が無い」
「必要ならある、あなたは僕たちを信用してない」
「信用などいらない、欲しいのは戦力だけだ、俺はお前たちと仲良くするつもりは無い」
「あなたは怖いんでしょう?仲間を失うことが」
016さんが静かに反応する。
「お前に何がわかる、死を知らない愚か者が、いつもどうりが出来なくなるあの絶望を知らないお前らが!!もうあんなもの考えたくもない!!...俺の前では、誰も死なせない」
「僕たちを舐めるな!」
「...」
そうだ、僕が1番ムカついているのは。
「ずっと僕たちが死ぬ前提で話して!!それが気に入らなかったんだ!!僕たちは死なない!!僕たちは!!強いんだから!!」
「そうか、だから俺を倒す、か」
「そうだ」
「...あいつと同じようなことを言いやがって、なにも、知らないくせに」
「...?」
「いいだろう、なら俺はそれを打ち砕くだけだ」
「やれるもんなら!やってみろッ!」
シュミレーション室にて、2人の男がシュミレーションを始めた、選択したモードは1体1、二人の男の矜恃がぶつかり合う。
「零式は先日シュミレーターに導入したばっかだ、現実よりも動きにくいぞ」
「ありがとうございます、博士」
「あいつは少し堅い時があるからな、ぶっ飛ばしてこい」
「はいっ!!」
零式は特殊なグローリアなので調整に時間がかかったらしい。
シュミレーターはカプセル型の入れ物に脳波から出る信号を操り、意識を仮想現実に移行する。
行こう、零式!!
零式とともに戦場に出る、あの堅物をぶん殴りに。
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■■■■!ここでなにしてんの?
「ここが好きなんだよ、こんな世界で1番気に入ってる」
そんなにこの世界が嫌い?
「ああ、嫌いだ、縛られていることを隠そうとしない腐った世界は」
そっか...でも私は好きだよ?だって■■■■に会えた!みんなと会えた!それだけで幸せ!!
「...なら、良かったよ」
■■■■は知ってる?この世界には広いしょっぱい湖があるんだって
「だったら見にいこうか?全員で」
うん!楽しみにしてるね!!■■■■!!
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自室の中で■■■■は夢を見る
「また昔の夢か...」
最近はずっとこの夢を見てる、幸せだった、あの日々を。
「時間か」
シュミレーター室に向かい、109との決闘を行う、正直、くだらない、一瞬で終わらせるとしよう。




