表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日の理  作者: TAO
3/3

荒神さんと呼ばれしもの

 私たちが祖父の家に来たのは、祖母のお葬式だった。母の黒い服の訳は、喪服。


 私たちが見たお屋敷の話を母にすると、


祖父が一言放った。


あげえな怖い形相で死んどるのは初めて見たと。

ありゃあ鬼になった。


屋根の上を赤い火の玉がゴロゴロ転がって、夜な夜な悲鳴があがり、ある日もがき苦しみ死んだという。首をつって死んだそうだが、目を見開き口を大きくゆがめ、その舌は床にまでついていた。



けれども、その家の最悪はそれでは終わらなかった。


息子が今度悪魔にうなされることになる。


 開けるなともうしたのに、なぜ開ける。

 我の眠りを妨げるもの。

 そして、それを財にしようとするとは

 欲深き人よ、その罪は重いぞ。


男の父は価値があると思い硬い箱を必死でこじ開けた。最後の忠告だ開けるなと言うたのに、、、


 夜な夜な枕元に現れる姿にうなされ、眠れぬ日を探す。そして、ちょうど49日が終わる頃、頭を擦り付けて、頼む父の罪は私の罪どうしたら赦されるのだと懇願した。


では、祠を建て箱を納めまつれ。


 あの建物はそう言うわけで建てられたと言う。


 荒神さんとそこはよばれていた。

 荒ぶる神様の気を鎮めるために。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ