帰還前
初めて書いたものです
さて、そろそろお仕舞いにするか。
俺は聖剣を構え大魔王に言った。
「んじゃそろそろ決着を着けさせてもらうか」
「お前は何じゃ。この大魔王たる我をこんなに簡単に追い詰める事が出来るのだ」
「そりゃ異世界の勇者が3年も鍛えるのを待ってくれたあんたのお陰だよ」
それじゃあばよ大魔王ロキよ。
雷神剣フルパワーだ。
その一言と共に大魔王を消し飛ばした。
「あー長かったな、これで元の世界に帰れるか」
「そうですね、これでこの世界には救われました」
「あーあんたか。これで俺はお役ごめんだな」
「ええそれではいつ帰りますか」
「そりゃ今すぐ頼む」
「仲間に会わずにいいんですか」
「ああ、これでこの世界には居たくないしな」
「それでは帰還していただきますが一言注意があります」
「なんだそりゃ」
「この世界で鍛えた力はそのままですのでお気をつけ下さい」
「ああわかったぜ」
「其れではこれがこの世界に来るときの服と荷物です」
「ええ、そんなのがあるのかよ」
「ええ、念のためコピーをしておきました」
「ありがたい。まさかこの聖装備で還る訳にはいかないしな」
「其れではこの世界にやって来た時の5秒後の世界に帰っていただきます」
「いいぜ」
「其れでは御礼はアイテムボックスに入れておきます」
その言葉と共に俺の意識は輝く光に飲み込まれたのだった。