調査報告
全ての作業が終わった後、僕達は家に転移しギルドに向かった
ギルドでは調査報告の結果を伝えた
相手は大型の知能の高い個体だった事
境界線を引いたので、人はそれ以上は立ち入らない事
立ち入った場合は命の補償はできない事
僕達は共存を望んでいると伝えた事
『かなり大型の個体だったので
討伐するとあの辺の、生態系が変わる恐れが大いにあります
なので今回は共存という形が一番だと思います』
そう、つけ加えて報告を終えた
この後ギルドで今回の調査内容の検討を行う様だ
二日後には結果を伝えに行くので
明日には結果を出して欲しい旨を伝えて、ギルドを出た
『これで、結果待ちだなぁ 今日は帰ってゆっくり休もうか?』
『はい、ご主人様!朝までだったのでお疲れでしょう…
ゆっくりお風呂にでも入って、今日は休息が良いと思います』
僕達は家に戻った
お風呂では…ミトが僕を洗うと言い出して、全く意見を曲げなかった…
僕はじっと目を瞑っていたけどね、、
やけにミトの身体が触れるので、柔らかさにドキドキしっぱなしだった
あぁぁ、子供の身体がだんだん辛くなっていく…
その後で、二人でゆっくりと昼食を取ってから
午後は何もせず、ベッドへ入って過ごし、次の日まで眠った
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【ジョー】
『大型の知能の高い個体と、境界線か…』
上がって来た報告書を読んで、ジョーは悩んでいた
薬草採取は商人ギルドも冒険者ギルドも利のある案件だ
山ヘ全く入れなくなるよりは断然良い
境界線があるならば、一定の活動は今後も行える筈だ
話を聞いた感じだと、山の中腹の手前に引いたらしいからな…
そもそも薬草採取程度の腕じゃ、そんな奥地まで誰も入れねぇよ!!
結果、これまでの活動と何も変わらず採取は行える、問題無し!!
『それよりも…
大型で知能が高い個体が、あの山に生息してると判明した事と
山を囲む様に境界線を引ける、アイツらの方がかなりの大問題だ!!』
銀髪の悪魔が来てから、ギルドは潤っている
それに比例して、ジョーの胃は痛くなり、髪も結構、抜けていた…
今回の事も、、、ん、まてよ?
調査の結果、今までと変わらず薬草採取は行える
むしろ、危険な場所へは今後も立ち入らない様になった訳だ
境界線が有るなら通達もしやすいし、問題無いな
『銀髪の悪魔が境界線を引いた事は、どうしたってバレるだろうがな…
しかし山を囲む境界線なんて、たった数日で人に出来る事なのか?
その力はもう、、、』
ギルドから調査依頼を出した事は、冒険者ならほぼ全員が知っている
結果が出るまで、採取依頼が停止しているからだ
早くAランク以上になってくれた方が、皆がやり易いんだが…
何でまだFランクなんだよ!!!
ギルド本部はアイツらの実力を全く分かってねぇ…
Aランク冒険者の実力は既に有ると手紙を出しているのだが、全く返事が無い
もう待ってられねぇな…
やはり俺の権限で、さっさとBランクには上げてしまおう!
ジョーは急いで手続きを進める様に、部下に指示して急がせた
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【???】
やっぱり、このご飯は美味しい!!!
ずっと食べられたら良いのにな…
ご飯を食べながら、今夜の会話を思い出していた
あんな風に考える人に、今まで出会えて無かったなぁ
私を見ると直ぐに逃げ出すか、攻撃して来た人達だけ…
普通に…ううん、優しく話し掛けてくれて
危害が加えられ無い様にしてくれるって言ってた
今度こそは、信じて良いのかな…?
『二日後の夜かぁ…』
その声は…結界に覆われた洞窟内でも、微かに聞こえる程だった




