初めての…2
流石に35階層を超えたら、多少は戦闘が楽しめるようになった
お互いに今の自分の能力を、確認するぐらいには運動出来た
複数の敵が出る様になって、更に魔法や状態異常も頻発に行ってくる
多少、腕のある冒険者程度だと、苦戦するかもなぁ
また、出て来る敵の種類も増えてきた
そして、今は40階層のボス部屋の前、そろそろ装備が落ちて欲しいなぁ
宝石とか出てたけど、換金アイテムじゃんか! 装備、装備、装備、
『さて行こうか、ミト』
僕達は40階層のボスに挑む事にした
今までのボス部屋と違って、扉が豪華で重々しい
ここが最後かも知れない
35階のボスは単体だったが、それ以降はここまで毎階ボス部屋があった
5階毎の法則は崩れている、ボスも複数だったり
手下を召喚したり、多い時で6体も出ていた時もあった
『ボスだけは注意が必要だな、法則性が見つけにくい…』
基本、相手の鑑定から入る、、本当にコレは反則だな
まず相手のレベル、体力や、魔力、得意な攻撃やスキル、弱点なども
コレで全て見えてしまう…この先は隠蔽を使える相手もでるとは思うが、、
対策が立てられるのと、無駄な攻撃をしないだけでも十分だろう
今回の相手は結構強そうだ…
ミトにそう告げて、僕達はボスと対峙した…
【デススパイダー】
レベルは100近い、、、自分達よりかなり強い!全く気を抜けない相手だ
体長は大体6メートルぐらい、これで動きが早いんだからなぁ
即死ブレスや遅延攻撃を掛ける上に、子グモを召喚する様だ…
クモ系は空間を立体的に使うのと、大抵スピードが速いので
そもそも厄介な相手だ…
『ミトはボスの相手をお願い、即死ブレスは特に気を付けて!!
これ、耐性で防げないかもだから!!
僕はザコをやりながら、そっちへ加勢する』
『分かりました、ご主人様! 攻撃よりも防御主体で専念します
攻撃は、ご主人様にお任せします!』
召喚された子グモ達を、ファイヤーアローで串刺しにして行く
ファイヤーアローは初級魔法だが、使い手の腕次第で極悪な魔法にもなる
普通は1本の矢を、複数で放つ、スピードも魔力を込めて早く打ち出す
これだけで、結構な応用が効く…
『ファイヤアロー50 !』
僕だと50本でも一瞬だ、ほぼ相手を瞬殺出来る
召喚後のタイムラグを狙って、散り散りになる前に殲滅する
『ミト、避けて! ファイヤストーム!』
ボスにも攻撃を仕掛ける…ミトを巻き込まないかが心配…
ただ、ある程度は広範囲で魔法を掛けないと
倒していく部分が多すぎる、頭、胴体、脚…
子グモが消える度に召喚して来るのが厄介だ
じっとしてると攻撃も喰らうので、常に移動し続ける
何度も何度も同じ攻撃を繰り返している
削れてはいるので、今は持久戦だ
ミトの攻撃は余り入っていないので、防御力はかなり高い 良い武器がいるなぁ
『ご主人様!即死ブレスが来ます!』
突然、ミトが叫ぶ! ほぼ同時に僕の頭にも特大のアラームが鳴った!
二人でバラバラの方向へと回避する
ヤバイヤバイ、特大のアラームなんて初めてだ!
最速で回避しつつ、魔法を放つ! 移動しつつ魔法を放つ!!
『アイスバインド!』
相手を氷結させ、停止や遅延を狙う…流石に停止は出来ないか…
でも動きはかなり遅くなった、デススパイダーと目が合う
『雷轟!!』
インドラがくれた雷系の特急魔法、単体での威力は凄まじい!
雷系は外部装甲をほぼ無視して、内部へダメージを入れる魔法の様だ
轟音と閃光がデススパイダーを襲う、、、
雷系はスピードが同系統の魔法に比べても、ほぼ最速で相手に当たる
但し、使い手がほぼいないので、、この世界ではどうだろう??
普通は風系の魔法が有利だと言われているし…珍しい魔法なのかもしれない
ファイヤーストームは火魔法と風魔法の良いトコ取りで
どちらの魔法も習熟してないと、そもそも使えない魔法だ
僕は魔力量を込めて発動するので、燃焼温度が桁違いに高く、本来なら骨も残らない
火魔法…全般的に威力は高め、但しスピードは遅め 火傷等の状態異常を付与
水魔法…応用が効く事が多いが、威力は若干低め、単体、広範囲の使い勝手は悪く無い
土魔法…魔法だが物理要素が強く 魔法主体の敵にはよく効く、貫通能力が高い
風魔法…単体、広範囲のどちらも強く スピードが早め、斬撃に近く物理寄り
氷魔法…主に状態異常を得意として、遅延や停止、相手によっては即死も可能だ
雷魔法…圧倒的にスピードが速く、麻痺効果を付与する 単体では最大威力
錬金魔法…素材の抽出や作成、変質化 加工など、生活魔法としても有用
付与魔法…身体強化や魔法強化、弱体化や低下など、バフ、デバフの付与
結界魔法…物理や魔法に対する結界でダメージを軽減もしくは無効化
時空魔法…時間や空間に作用する複合魔法(勇者限定)
空間魔法…空間に作用する魔法(勇者限定)
光と地響きの音が収まって、デススパイダーを見る
即死ブレスは強力だが、若干の溜めが有るのが救いだな
かなり削れたみたいだ うん、このパターンで行けそうだね
それからも何度も即死ブレスが来るが、避けて攻撃を繰り返す
何度目かの攻撃の後…
『まぁ、僕達だと勝つよね…』
『流石です!ご主人様』
ミトが凄く嬉しそうに僕を見ている
ボスの姿が消えて、ドロップの魔石以外にメダルの様な物と宝箱も出た
メダルは金色で綺麗だが、金貨とも違う? 何だろう…
箱からは、やっと剣が出て来たのでミトに渡しておく
【即死の剣】…+100 レベル差のある相手に即死効果を付与する
僕達だとレベルが高い方なので、この剣は使い勝手が良さそうだ
攻撃力は並程度だが…まぁ色々と試してみないとだな!
辺りを見回すとボス部屋の脇に、この階だけ別の小部屋があった
中に入って辺りを探る…この先に階段などは無さそうだ
調べたけどイマイチ分からなかった、…何もない部屋??
『そんな訳は無いよな…』
『何も見当たりませんね、ご主人様、これで終わりなのでしょうか?』
『流石にこの部屋は怪しいよね? 隈なく調べてみよう』
僕は壁を少しづつ、少しづつ調べていく
そのうちにボスが復活したらしい…扉が一度閉まる音が聞こえた
その扉を開けると、ボスが復活していた
またボスとの戦闘に入る…
そんな事をもう四十回は繰り返していた、レベルも上がるし丁度良いからね
ただ、ボスは固定なのか 毎回デススパイダーだった
宝箱からはデススパイダーの他の装備も幾つか出ている
【祝福のブレスレット】+50 自分より低いレベルの即死攻撃を無効化する
【即死の杖】+100 レベル差のある相手に即死効果を付与する(魔法)
【死神の大鎌】+300 即死効果を付与する(物理・魔法)
この辺りは僕達の役に立ちそうだな…即死系は雑魚戦では有効だよね
レベルが上がれば上がる程、更に有用になる
そして、死神の大鎌、、名前はさておき…かなり当たりなんじゃないか?!
即死系はグレー一色の装備だが、死神の大鎌は真っ黒と紅の二色…死神っぽいな
早速装備したりして、色々と試してもいる
『んーー、何かあるはずなんだよなぁ』
『この部屋にですよね…? ご主人様、
私の気配感知や魔力感知には、何も引っかからないんですよね…』
『僕はその辺が苦手だからなぁ、スキルが取れたら良いんだけど』
手分けして部屋の中を、少しづつ細かく調べていく…
ん?…何だろう、違和感みたいなのを感じる
『ミト、ここなんだけど、何か感じるかな?』
『あ…はい、これは何かありますね、この辺りだけ違いますよ、ご主人様』
僕はふと気付いた、何度も探しているのに見つからない場所
ーーー 天井 ーーー
僕は目を凝らして天井を見つめて、頭の中で鑑定を唱えていた
特に鑑定は出来なかったが、ある部分が歪んで見えた、なるほど、コレか…
僕は思いっきりジャンプして、天井のある部分を押した
小部屋の中心に台座が現れた…
台座の上に手を乗せると、小部屋の中に更に下へ降りる階段が現れた
ミトと一緒に少しづつ、階段を降りていくと比較的大きな部屋へ出た
僕の記憶にあるような、モニターやキーボードが並ぶ部屋だった
中央には巨大な魔石が置かれていた、魔石は時々キラキラ光っていた
光りは一定では無いので、動いてる様だ
電源?のボタンと思われるボタンを押してみる…
『マスタールームを起動します…
システムチェック、、、
……… ……… ……… ……… システムオールグリーン、起動します
……… ピコッ!
マスターが登録されていません、登録しますか?』
『ああ、よろしく頼む』
『魔石に触れて下さい』
僕は巨大な魔石に触れてみた
『おーーーーーーーーーーーーーーーっ?!?!』
頭の中に凄い勢いで映像や知識が流れて行く
触れているだけで、ダンジョンについての知識がインプットされた
『マスターの登録を完了しました
これより、ダンジョン名イカルガのマスターは ニーノ様になります』
こうして僕は初見の攻略でダンマスになった…




