スペシャルコラボでレンタル移籍
気づいた時、僕は例の転生の間にいた
『あーー、助けるのが、ギリギリになってごめんね
色々と調整してたら、遅くなって、ちょっと焦ったよー』
『え?! 僕は殺されたんですか…ザイオン様
ラストチャンスは呆気なかったなぁ、、』
『いいや、君は死んで無いからね
君を攫おうとしたアイツさ、ちょっと不味いヤツなんだよね
今の君では絶対に勝てないからさ
一時的にココへ避難して貰ったんだよねー
何でアイツの復活がこんなに早かったのか…
ちょっと疑問も多くてね、現在調査中なんだ』
『ありがとうございます、やっぱりヤバイやつでしたか…』
『うん、それでね、ちょっと時間が掛かりそうなんだよね
君に倒して貰っても良いんだけど、、、かなり危険だからなぁ
皆で話し合った結果、今回は別の方法にする事になったんだ』
『別の方法ですか?』
『そう、勇者になりたいって子が、何人も転生待ちだったからさ
その子達に封印して貰う事にしたんだ
封印用のアイテムとかも渡すから、大丈夫………だと思う
まぁ、勇者は希望者が多いから、こんな時は助かるよねー
でさ、封印するまでの間…君は暫く隠れていて欲しいんだよね』
『隠れる…ですか? はい、分かりました、助かります』
『相変わらず、君は素直でこっちも助かるよー
君が見たアイツさぁ、かなりしつこいヤツだからね
この世界にいて、見つかっても面倒だからさ
暫く、別の世界で過ごして貰う予定なんだ
友達がさ、丁度イベント欲しがっててさ、スペシャルコラボって事で
君を期限付きでレンタル移籍させます! ちゃんと戻すから心配しないでね
大体五年ぐらいで勇者も封印出来るかな、、、だからそんぐらいで』
『別の? 異世界って事ですか? …スペシャルコラボ、レンタル…
色々と気になる単語が山盛りですが、ありがとうございます』
『イヤー、君は神界だと大注目の11回目の転生者だからさ
君もラストチャンスでしょ? 俺もイベントは多めで行きたいんだよね
で、友達の何人かが声を掛けてくれてたから、コラボは丁度良かったよー
これでランキング一位は確実だね
ただ、君にもメリットが無いと申し訳無いからさ
希望はありそう?
あ、僕の加護は付けとくから簡単には死なないよ』
『特には…あ、一つお聞きしても良いですか?
僕の家族と、一緒にいた、ミト…女性はどうなりそうですか?』
『あぁ、彼女ね、ちょっと待ってね、担当の女神に聞いてみる』
そう言って、いつものモニターを操作してから、目を閉じていた
少しの時間が経った後、ザイオンはゆっくり目を開けた
『彼女ね、君と一緒にいたいってさ、それだけが唯一の願いなんだって
それでね、今回の件は君達に落ち度が無かったのと
担当女神からの希望もあって、彼女もスペシャルコラボに参加して貰うよ
丁度、彼女はランキング間近でピックアップされてたからね
今回はお祭りって事で皆も盛り上がってたよー』
『あ、はい、ミトが死なずに済んで、希望が叶うならそれで構いません
それで有れば 僕からの希望は今回も無いです』
『ハハハ、君は本当に欲が無いねぇ、じゃあ今回もお任せって事で
一応レンタル期間は最低五年かなぁ、、勇者次第で延長もあるかも
あ、ステータス画面の管理者を、ザイオン に変えておいたから
別の異世界に行っても、連絡は出来るから 気軽に話しかけていいからね
念のため暫くしたら才能をもう一段階、解放するからね
あ、君の家族は心配しなくて良いよ、寿命でなければ大丈夫
君が悲しむのは俺も望んで無いからさ』
『いつも気に掛けて下さって、本当にありがとうございます』
『じゃあ、この後はスペシャルコラボのスタートって事で
担当の男神に引き継ぎしとくからね
ちょっと個性が強いけど、根はいいヤツだから
何かあったらアイツにも相談すると良いよ』
ある意味いつも通り、超イケメンなザイオンはニッコリ微笑んで去って行った
僕の意識は…また途絶えた
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『よう!よく来たな! 俺の名はインドラ 雷帝とか言われてんな
本来は転生神じゃ無いんだけどよ、今回は特別枠で参加してんだ
ザイオンとは飲み仲間でよ、、、
ザイオンとお前が楽しそうな事やってっからさ、混ぜろって言ってたんだ
お前は注目されてっからな、ハハハ』
そう言って豪快に笑うインドラは、めっちゃ兄貴!って感じがする
ザイオンは個性的だけど、根はいいヤツって言ってたもんな
飲み仲間って事は仲も良いんだろうね、何か分かる感じがする
うん、サッパリしてて僕もこう言う感じ好きだなぁ
『おう、そうかそうか、ありがとよ、何かくすぐったい感じだな、ハハハ
まぁ暫くうちで楽しんでいけば良いぜ
こっちの世界はお前が居た世界と、基本的には同じなんだが
国家自体の統一はもう済んでるからよ、国同士の戦争はねぇんだよな
その代わり、ダンジョンがかなり多くてな
貴族や騎士団とかも有るが、冒険者が主体の世界だ
そう言う意味では弱肉強食だからよ、お前が経験積むのには丁度良いだろ』
『ありがとうございます、可能な限りレベルアップしたい所だったので
めちゃめちゃ助かります、インドラ様』
『おう!俺は最初からお前に注目してたからよ
コツコツずっと努力し続けてたからな、正直…見てて歯痒かったぜ
こっちの世界だと、実戦には困らねぇからよ
お前なら、思いっきりレベル上げが楽しめるだろ
ダンジョン攻略が主体になるが、イベントも用意しとくからよ
そっちも楽しんでくれや
あ、ザイオンから聞いてるが、俺もお任せで良いのか?』
『はい、あー、、でもザイオン様からかなり良くして貰ってますから
こちらへ転生させて頂けるだけでも、僕は十分です』
『ハハハ、本当に欲が無ぇなぁ、お前は
ま、だから助けてやりたくなるんだけどよ
実際に見ても10回も転生したとは思えない程、魂が澄んでるしな
分かった 俺がお任せで色々と手を入れといてやるよ
ん?ステータス画面がかなり複雑になってんな…
この辺が転生神の限界だな、良し!! 俺が使い易くしといてやるよ
俺の方が上級神だからな、この辺りは任せとけ
あぁ、雷系の魔法は殆ど使えねぇんだな?
これは雷帝として見過ごせねぇ、絶対に大幅強化だ!』
インドラもモニターを見ながら、色々と棒で書き込んでいる
ステータス画面も変わるらしいから、それも楽しみだなぁ
雷系の魔法は使い手が少ないのか、本でも殆ど見掛けなかったんだよね
ある意味自己流だから、、見られるとちょっと恥ずかしい
『ざっと、こんなもんかな
ザイオンだと勇者以外に空間魔法や時空魔法は設定出来ねぇからな
今回は俺が付けといたぜ、お約束の鑑定もな
この辺りは勇者専用のスキルだから本来はダメなんだが…今回はお祭りだし良いだろ!
ステータス画面を開いてみな、結構スッキリしただろ?
能力値もお前の記憶から、分かりやすく数値化に改造しといたぜ
あー、そのアイテムボタンな、それ押すと無限に出し入れ出来るからよ
大きさも相当デカいのも収納出来るようにしといたぜ
ザイオンの横にインドラのボタンも追加してある
特に戦闘に関して何かあったら、気軽に相談しろよ』
ガッチリした体格で日焼けした肌のインドラはニカッって笑った
頼れる感じでマジで兄貴、カッコイイ!男が男に惚れるタイプだよなぁ
僕は性格的にも、なりたくてもなれないタイプだから憧れるぜー
『ありがとうございます、兄貴目指して頑張ります!!』
『ハハハ、お前は面白ぇな、ま、折角だし楽しんでくれや
こっちじゃ貴族じゃなく、冒険者として転生させるからよ
しがらみとかも無く、自由にやってくれ』
そう言って頼れる笑顔で遠ざかって行った




