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駄妄想たれ流し  作者: アルリア
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【俺の中のAとB】※鬱注意


A「じゃあ何があるっていうの?君の中に。ないことはわかったからさ。人生っていうのはないものを数えるよりあるものを数えた方が幸せになれるんだよ?もしかして君幸せになりたくないとかそういうことはないんだよね」

B「幸せにはなりたいさ。俺の今までの行動全てが幸せになるための行動なんだ……。そのはず……なんだ」

A「でも君は今現在幸せを感じていない」

B「そりゃあそうさ。だって小説が書けていないんだもん。小説がなきゃあ、成功もない。小説あるところに成功がある………はずだ」

A「はず………さっきから気になっていたんだけど~~~なはずっていう意見が多いね。君自身が自分の考えていることに確信を持っていない」

B「小説が書ければ幸せになれる。俺は幸せを目指した行動をしている」

A「やめちゃえばいい。君はこんなに苦しんでいるじゃないか。苦しんでいることに目を背け続けているからこうもパワーも持続性も失いつつあるんだ。このまま進んでみろ。もう二度と書けなくなるぞ」

B「じゃあ俺はどうすればいいんだよ?」

A「どう?とは?」

B「小説家になりてぇ!!めちゃくちゃすごくて面白くて感動できて、俺が満たされて、納得できて報われる物語をつくりてぇ!それを世間に知らしめてぇ!俺の力。俺の夢。俺の心。俺の姿。俺の理想!…………そうしたい」

A「なるほど。君のやりたいこと、少しわかったよ」

B「力を借せ……! 俺を英雄にしろ……!」

A「マズローの欲求段階説によるとBの欲求は四段階目ということになる。もちろん君は三段階目までをある程度、ある程度満たしているから四つ目が出てきた。いや三段階目はあまり満たされていないかもしれない」

B「なんだか疲れた………どうして俺はこうもうまくいかないんだろう?頑張ってきたさ。考えられる手は尽くしてきたさ。でも今現在うまく行ってない。なぜなんだ?どうすりゃいいんだ?」

A「どうしようか」

B「はは。お前も分かんねぇか。そりゃそうだよな。俺だもん」

A「俺ぐらいなんだぞ。お前なんかの苦しみを理解し、手伝ってやろうなんていうのは」

B「でもどうして俺はうまくいかないんだろう?」

A「だから感じてるじゃないか。人と会ってないからだってさぁ…………」

B「人と会うのって怖くね?」

A「何が怖いって言うんだよ」

B「だって……だってちゃんと書けるなんて保証はないし、それに傷つくんだよ。人と会うと。傷ついてばっかだ。人と会っても幸せを感じられない」

A「はー……なんでだろうな?人と会っても幸せを感じられないのは?」

B「まず自分を認められない。そして相手も認められない。だから苦しい」

A「認めてあげればいいじゃん」

B「嫌だ!! それだけは………絶対に嫌だ……!!」

A「そこにあるものを認められない。世界のあるがままを受け入れられない」

B「そうだ」

A「じゃあ君どうするんだよ?この世界から脱出を図るか?ああ。NARUTOには無限月詠とか言う計画があったな。それとも現実的手段として自殺でも図るか?」

B「あんな絵空事と俺の夢を一緒にするな」

A「くくっ。そんな大層なもんかよお前のが」

B「そう思えなければどうして人生を捧げられるんだ?どうして全てを差し出せるんだ?」

A「現実的な話をしよう。君は何が欲しいんだ?つまり現実世界で。君の名声と、君の作品。は聞いた。後は?目に見える物の話をしてくれ」

B「友達。仲間。健康。遊べる道具。土地。家。家族。知識。力(金。伝手。影響力。)」

A「なるほど。ではそれらを手に入れるにはどうしたらいいだろうか。手始めに『友達』からとりかかってみようか」

B「友………。無理だ。難しい」

A「ハァーーー……」

B「なんだよ。そんな態度とらないでくれよ」

A「もう分かってるだろ?人と関わらなきゃ小説は書けないって。小説ってのは人間を書くってことなんだから。人間を知らなきゃ人間は書けない」

B「だから人と会うのがつらいって言ってんだろうが!」

A「じゃあ……どうするのさ。袋小路だ。今まで人生を無駄にしてきたようにこれからもまた無駄に人生という名の澄んだ黄金の液体を汚し続けるのかい?」

B「くっそう………くそ。ちくしょう!くそったれのくったれ。くそったれの百乗!ふざけるなよ!くそっなんでうまくいかねぇんだよ!!もう無理に決まってんじゃん!無理無理無理!くそっ誰か助けてくれ!!」

A「君は仲間が欲しい。だが仲間はいない。仲間は物語をつくるのに真剣になっていればやがて見つかるんじゃないか?」

B「は?急に何を言い出すんだオマエ」

A「まぁ聞けよ。君は面白い小説を書きたいんだよね?だったらその君がつくった小説を周りの人が読めば面白がって君に多少なりとも協力してくれるということにならないか?一生懸命筋の通ったことをやってれば協力者は必ず現れるんだよ」

B「あー……そういえばそんなことを思っていた時期もあったっけ……?でももう一生懸命やってねぇし………一生懸命やるのって苦しいし。報われないんだ。報われない苦労なんて誰がやるんだよ。一生懸命筋の通ったことをやり続ければ必ず協力者が現れる…………か。そうだといいなぁ。そうじゃなきゃさァ」

A「それに物語は影響力を多分に持つ物だ。君の好きなようにまずやってみたらいいんじゃないかな」

B「仲間を手に入れるには創り続けることってか………いいじゃねぇか。いいね。面白いよ。普通じゃない。俺は友達が欲しかったら書くしかないのか」

A「それが君の望みを叶える方法に近い。だってろくな小説も書けない自分をどうしても認められないんだろう?ろくな力も持ち合わせていない自分を認められないんだろう?」

B「そうか………書くしかないんだな」

A「そう嫌なことばっかじゃないぞ。空想の中ではどんなありえないことでも可能なんだからさ。空想の中では君のどんな望みも叶うんだよ。空想の中では君は英雄だ」


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