FILE4 リボルバー
かなり放置してましたね(^o^;これからまた復活しますんでヨロシクお願いします(`・ω・´)
俺達は警察署の内部に入るべく、警察署正面入り口に移動した。
正面入り口は内部から棚やロッカー、椅子や机などがバリケードにされていて開かない。釘で打ち付けてあるようだ。
『開かないね。これじゃあ中に入れないよ。』
かなえが入り口をガチャガチャと押し引きするが、バリケードで防がれた扉は開くはずもなかった。
『川田、どうするよ?ここ以外の入り口探すか?』
嶋村が周りを見回して俺に言う。
『そうだな。ここは入るのムリそうだから別の入り口探すしかないか。』
俺は正面入り口の左側の曲がり角から向こうを覗く。ゾンビはいないようだ。
『オッケ。じゃあ俺は右側から探すわ。』
嶋村は俺達の返事を待たずして右側の曲がり角を行ってしまった。
『おい!ちょっと待てよ!ったくあいつはいつも勝手に行きやがる。』
かなえに苦笑するとかなえが、
『嶋村君ホントに大丈夫かなぁ‥』と曲がり角を見つめる。
『あいつは大丈夫だよ。いつも無茶するけどなんだかんだ言って成功してるからさ。』
笑って嶋村の事を思い出す。昔あいつがやってきた無茶な思い出だ。
『さ、とにかく俺らも別の入り口見つけようか。』
棒を持って左の曲がり角を曲がる。
曲がった先にはゾンビはいないようだ。
俺は棒を構えて慎重に前進した。周りからは何の声も音もしない。
『ねぇ、私達って助かるかなぁ?‥』
かなえが俺を見て言う。
『助かるさ。恐怖に負けずに戦えばな。』
『でも、私やっぱり怖いよ‥だってあんなのに追い掛けられて食べられるのを考えるだけで、また震えが止まらなくなるのよ‥』
かなえが怯えた声で言う。『確かに‥今までこんな状況は映画の中だけだと思ってた。誰もが現実と一線引いてきたはず。でもそれが現実になった。じゃあどうする?映画のように戦うしかないんだよ。』
俺はかなえの肩に手を置き言った。服越しにかなえの体温を感じる。かなえが生きている証の体温が手を伝わってくる。
『そう、だよね。このまま終わる訳にはいかないもんね!生き残ろうね!』
かなえが少し笑った。
その時、近くから叫び声が聞こえた。
『うわぁぁぁ!来るなぁぁ!!』
この声は嶋村の声だ!
『嶋村ッ!まさか!?』
俺は一気に駆け出した。
『嶋村君、どうなってるの!?』
かなえも少し遅れて走りだす。
突き当たりまできて曲がる。前方にゾンビが一体いるようだ。
速力を上げて棒を構える。『どけっ!ジャマだ!』
横薙に棒を振るいゾンビの頭部を殴打する。
崩れ落ちるゾンビを尻目に走り続ける。
もうすぐ嶋村のいる曲がり角だ。
曲がり角を曲がって嶋村を見つけようとする。
嶋村はゾンビともみ合っていた。
『クソが!やめろよ!』
嶋村がゾンビの腹部を蹴りよろめかせ、包丁を眉間に突き立てた。
糸が切れた人形のように倒れ絶命するゾンビ。
『大丈夫だったか。よかった。』
『ホント心配したよ。』
二人から言われ嶋村は、
『スマンスマン。心配させちまったな。』
と苦笑いをする。
『んな事より、ホラ、トイレの窓見つけたぜ。』
嶋村が顎でトイレの窓を促す。
『鍵かかってるな。入れねぇ。』
窓を開けようとしたが施錠されていた。
『仕方ないな‥』
俺は手に持った棒を窓に突き出した。
派手な破砕音が響き窓が割れる。棒で割れ残った所も突いて破壊し、入る時にケガをしないようにした。
『じゃあ入ろうか。』
そのまま三人はトイレの窓から警察署内部に侵入した。
『あ、割れてるとこ補修しとかなきゃ。』
かなえが掃除道具入れの中にあったベニヤ板とガムテープを使って割れた場所を補修した。
案外器用なもんだな‥俺はかなえが意外に器用な事に驚いた。
『とりあえずこれからどうすんだ?』
嶋村が俺を見て言った。
『武器を探す。ガンロッカー見つけて銃を頂くってプランだ。』
『え!?鉄砲なんて使ったら犯罪じゃんか!』
かなえが驚いて言う。
『鉄砲って言い方‥おもちゃみたいに言うなよ。今は非常事態だ、問題ないさ。ここは日本。映画はアメリカとかだろ?あそこは一般人も銃持てるからいいけどこっちじゃ自衛隊、警察、猟師、クレー射撃やってるヤツらぐらいしか持てないからな。生き残るにはこれしかないさ。』
かなえに説明するとかなえは、
『うん、そうだね。でも私使い方なんて知らないよ?どうすればいいの?』
かなえが肩を竦めるポーズをした。
『そこは大丈夫!川田はガンマニアでガキん時からエアーガンで遊んでて中学入ったら本物の使い方まで独学で調べて学んだからな』何故か自慢そうに嶋村が説明をした。
『まあそうゆう事さ。銃の扱いなら大体は分かる。』俺達はトイレから出てみた。
トイレの外は多少争いがあったのだろう。
床には血痕がある。
『やっぱりここにもゾンビが来たんだね‥』
かなえが気味悪そうに血痕を見て言った。
とにかく銃を探そうと思い、格部屋のドアの入り口にあるプレートを見てまわっていく。
『あった!これだ!』
俺は声を荒げてそれらしきプレートの部屋のドアを開けた。
ガンロッカーと思わしきロッカーが5つ並んでいる。一番手前のロッカーを開けるとリボルバーが並んでいる。
その数は5つ。日本の警察官が装備している小型のリボルバーだ。
俺はその中から一丁を選んで手に取った。
『スミス&ウェッソンM37エアウエイトか‥』
シリンダーを開放したが当たり前だが弾薬は装填されてはいない。
『これ本物なんだよな?』嶋村がM37をジロジロと見始めた。
『そりゃそうさ。警察署にエアーガンやモデルガンなんて置かないさ。』
笑いながらロッカー内にあるリボルバーを嶋村に差し出す。
『このリボルバーはニューナンブM60。40年以上前から制式採用拳銃になってるリボルバーだ。使用弾薬は.38スペシャル弾で装弾数は5発。俺の持ってるM37よりかは重いがその分リコイル(反動)は軽いから使い易いだろう。』
嶋村にニューナンブを渡して説明をした。
『あ、そういえば川田のは他の銃とは違うよな。それは何なんだ?』
嶋村が自分のニューナンブと見比べて言った。
『俺のは近年ニューナンブから新たに制式採用拳銃になったスミス&ウェッソンM37エアウエイトだ。装弾数は同じく5発、使用弾薬も同じ.38スペシャル弾だ。そのニューナンブに比べて重量は軽くなったがその分リコイルが強くなってるからな。
撃ちづらいっていう声もあるらしいぞ。』
俺は一通りの説明を嶋村とかなえにした。
『川田君ってホントに銃詳しいんだね‥聞いててもよく分かんなかったわよ。』
かなえが苦笑している。
『かなえの分もあるぜ。ホラ、嶋村と同じニューナンブ。』
俺はかなえにニューナンブを渡した。
『意外と銃って重いのね。なんか本物って感じがするわ。』
かなえが初めて触る銃に興味津々だ。
『じゃあひとまず使い方と注意点説明するからよく聞いてな。リボルバーはカンタンだ。このグリップの上ぐらいにあるのがシリンダーラッチ。ここを横にスライドさせるとシリンダーが左に出るだろ?
リロードする時は、まずこの穴に一発ずつ装填する。穴は5つだから計5発だ。
後はシリンダーを戻せばトリガーを引くだけ!
安全装置なんてリボルバーにはないから注意な。
絶対に撃つ時意外はトリガーに指をかけない事!』
ひとまずカンタンな事だけを教えた。
これだけでも使い方はOKだろう。
『やっぱお前ってホント詳しいな‥川田を敵にしたくねぇや。』
嶋村が俺の肩を叩き言った。
それからは室内の探索だった。銃はあっても弾が無ければ意味がない。
俺達は分散してロッカーや机を探した。
しばらくするとかなえの声が聞こえた。
『あった!ねぇ、これの事じゃない!?』
かなえが別のロッカーから弾薬箱を見付けだした。
『.38スペシャル弾‥よし、これだ!』
俺は一箱掴み取った。
中には.38スペシャル弾が25発。フルロードで5回分の量の弾がある。
箱自体は6箱あった。計算すると150発。
3人で分けると1人50発の計算だ。
『よし、1人2箱だ。50発支給するぞ。』
かなえと嶋村はカステラのような弾薬箱を2箱取って中身を開けた。
『意外に小せぇもんなんだな。俺てっきりもっとデカいヤツかと思ってた。』
嶋村がニューナンブにリロードしながら言った。
『だよね。なんか思ってたよりもちっこい感じぃ。』
かなえも慣れない手つきでリロードする。
俺も.38スペシャル弾をM37にリロードする。
こうもカンタンに銃を得られた事に拍子抜けをしたが、まぁいぃか。
俺は弾薬箱をジーンズのポケットに入れた。大きめのポケットなのだがやはり歪に弾薬箱が膨らんでいる。
もう一つの弾薬箱をリュックに閉まった。
『さぁ、これからどうし‥』
言い掛けた途中で俺の声はドアが勢いよく開いた音にかき消された‥‥
感想貰えたら嬉しいですWW