警視庁猫課。鮫島猫吾郎
掲載日:2026/05/04
「だんまりか!?ええっ!?ニャー!」
「……」
肉球を机に叩きつけても人類の女は下を向いたまま何も話さない。
頑固な奴だ。
『猫課のハンマーヘッドシャーク』と言われる俺を舐めているのか?
「猫をいい子いい子言うのはやめろ!」
『猫いい子いい子罪』。
過剰に猫をいい子いい子と言う罪。
1年以下3ヶ月以上の早起き。または一万円6枚で折り紙の重い罪。
「……だって猫はいい子じゃないですか」
取り調べ室に来て5分。やっと喋ったか。
「猫はいい子だけどあまりたくさん言わないの!照れるだろう!」
「……ごめんなさい」
謝ったから許す。
ネッコう猶予ということで釈放としよう。
「二度と来んにゃよ!」
「……ご迷惑……おかけしました……くすん」
1時間後。
女の飼い猫からの通報を受けた。
「どうされました?」
『助けて!おまわりさん!人類がいい子いい子してきます!あーーっ!』
『あー!いい子だねぇ!猫ちゃんいい子だねぇ!いい子いい子いい子!』
「あんニャロう!」
俺はネコカーの使用許可を貰い、頭にパトランプを付け、「うぅ~」と唸りながら現場に向かった。




