”3年俺と付き合ってた彼女と別れて本当は俺の運命の女性だったと 後で知るなんてな!“
”3年俺と付き合ってた彼女と別れて本当は俺の運命の女性だったと
後で知るなんてな!“
俺はひょんなことから10年後の、”未来にタイムスリップしてしまう。“
その時見た、”未来の俺はまだ独身でずっと働いていた会社もクビになり、
ホームレス生活を送っていた。“
全く覇気がなく、生きてるのか死んでるのか?
河川敷で、簡単に木で作った家に上にはブルーシートをひいていて
夏は猛暑、冬は極寒の中震えながらなんとか生きていたみたいだ。
まともに寝る事も出来ず、拾ってきたお酒をチビチビ飲みながら体を
温めてぼろ毛布にくるまって凌ぐ。
そんな未来のおれを見ていると見知らぬ男が俺に声をかけて来た。
『”キミ、過去から来たの?“』
『えぇ!?』
『実は僕もそうなんだ、良かったら今から飲みに行かないか?
僕が奢るよ。』
『・・・あぁ、はい、』
見るからに胡散臭そうな男性だったが、俺が過去から来た
事を直ぐに言い当てたのが気になる。
それにこの時俺はお腹もすいていたのだけどお金を持ってこなかった
のもあって、この男性が奢ってくれるならと軽い気持ちで
行こうと思った。
でも俺は意外な事をこの男性から言われてビックリのあまり
声も出なかった。
『自分の人生を変える事が出来たら、キミは変えたいか?』
『勿論変えたい! 俺はこの時代ではホームレス生活をしてる、
こんな生活絶対に嫌に決まってるじゃないか!』
『そうだな、僕も嫌だと思う! じゃあ、変えてみるか?』
『・・・でもどうやって?』
『”キミは最後に付き合っていた彼女と何故別れたのか知ってるか?“』
『えぇ!? なんで急に、そんなの今関係ない話じゃないの。』
『凄く関係あるんだ! その彼女はキミの運命の女性で、
その彼女と別れたからこうなったんだと知ったら、キミはどうする?』
『・・・まあ、確かに、彼女と別れてから何もかも上手くいかなく
なった気はするけど。』
『”彼女がキミの人生のキーパーソンなんだ! だからその彼女と
付き合ってた時にタイムスリップして彼女と別れないようにすれば
この時代の運命も変わるはずだ。“』
『本当か? でも彼女と別れた理由って何だったかもう憶えてない。』
『彼女に何か言われただろう?』
『・・・うーん? どうだったかな?』
『早く思い出せ! もう元の時代に戻る時間が迫ってるんだ!』
『で、でもそんな事言われても、何か俺が彼女に対してしてあげられ
なかったんだと思うんだが? それが何なのか思い出せない。』
『もう時間だ! タイムスリップしてキミがその彼女と付き合ってた
時代まで戻るぞ!』
『えぇ!? で、でも、まだ何が原因か思い出せないんだ!』
『時間がない! もう戻って考えろ! それに彼女の顔を見れば思い出す
かもしれない!』
『・・・わ、分かった!』
『よし! 僕はココまでだ! 後は自分で何とかするんだな!』
『ちょ、ちょっと待ってくれよ、そんな終わり方ないだろう!』
『済まない、でも僕が出来る事はもうないんだ。』
『ありがとう、俺! 頑張って来る。』
『あぁ、頑張れよ!』
『うん、本当にありがとう。』
*
・・・急に強い光に包まれた。
その後、見覚えのある場所に俺は立っていたんだ。
その瞬間、懐かしい彼女の声で俺の名前を呼ぶ事に気づく。
『和斗、ごめん待った?』
『・・・彩寧、』
『何? そんなに驚いて! 昨日も会ってたじゃない!』
『あぁ、そっか、そうだったな。』
『なんか今日の和斗、おかしいよ。』
『・・・そ、そうかな、気のせいだよ。』
『なんか元気ないみたいだけど、大丈夫?』
『えぇ!? 見て分かるの!』
『”当たり前じゃない! 何年、付き合ってると想ってんの?“』
『・・・そ、そうだよな、いつも俺の事彩寧は見ててくれてたんだな。』
『なんか今日の和斗、やっぱりおかしいわよ。』
『”いつもありがとうな。“』
『その言葉、私がずっと和斗から聞きたかった言葉、私もありがとう!』
『そっか、俺! 彩寧にちゃんと感謝の気持ちを伝えてなかったんだ。』
『・・・和斗、気付いてくれたんだ!』
『そっか、本当にごめんな! これからもこんな俺だけど一緒に居てくれ
るか?』
『うん。』
・・・俺は彼女とこれで別れずに済んだんだ。
”過去の俺が何故、彼女と別れた原因が今になって良く分かる。“
俺は当時彼女にしてもらう事が当たり前だと想っていた。
でも彼女はそうは想っていなかったんだよな。
それが俺が彼女とすれ違った原因だったと気づく。
今は彼女との結婚も考えていて、未来も書き換えられていると信じている。
*
ただあの時出会った彼とは出会っていない。
この時までは、その後俺と彼女が結婚して子供が産まれて、
”あの時の彼とまた出逢えたんだと俺は知る事になるなんてな。“
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




