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9話 改心の余地


俺たちは今、王室に呼ばれている。上級ダンジョン攻略を王に知らせるためだ。


しかし…


「王様!!報告があります!!上級ダンジョンをこえる難しさのダンジョンを発見いたしました!!大変です!」


まさかのサルトルがいたのだ。


「何!?そんなものがあったのか!よくやったサルトル」


ま、まさかサルトルの言葉をそのまま信じるのか!?この王様!!


「あ、あの〜すいませ〜ん」


「アベル!?はどうでもいいとして…みんな!!良かった!!生きていたのか!心配したんだぞ!お前らが急にいなくなるから…」


ここまでシラを切るのか。ケイラとエルは心底どうでもいいと言うような目をサルトルに向けている。


「ん?どうしたんだ?ケイラ!エル!お前らも王に報告を…」


「はぁ、サルトルさん。あんたは私たちをおいてダンジョンから逃げた。そうですよね?」


「答えろ!サルトル!」


2人は王の前であるにも関わらず、サルトルに告げる。


これは、彼らの選択だ。俺に口出しする権利はない。


「どういうことだ?サルトル!!!」


王が追撃をする。


「お、王様!ち、違うんですよ!!こいつらは俺の報酬を横取りするためにこんなことを…」


まだ粘るらしい。図太いやつだ。


「先程、サルトルが言っていた上級以上のダンジョンは俺が攻略しました。しかし、これは上級以上ではありません。ただの上級ダンジョンです。それを報告しに参りました」


あまりにも見苦しいサルトルに見かねた俺は話を終わりにしようとする。


「はぁ!?アベルが攻略した!?そんな訳ないだろ!!何か証拠はあるのか!!」


「あぁ、これはクリア報酬だ。いつもお前が独占していたやつだな」


「なに!?グッ…」


「もういい!サルトル!!お前は王に嘘をついたのか!!!!この反逆者を連行しろ!!!」




『ごめんなさい。今までの事を全て謝りたいです』


ケイラとエルは突然、頭を下げ始めた。


「ふんっ!やっと分かった!」


なぜかクリスタが偉そうにしている。


「まぁ、これまでのことは誰にも言わない。だから、あとの人生は人のためになるようなことをしろ。俺からはこれだけだ」


正直、何を言っていいのか分からなかった。俺はエクスカリバーで強くなっただけだし、偉そうなことを言うことはできない。


だが、2人には改心する余地がある。だから、人のために動けるような人になってほしい。そう思っただけだ。


「アベル〜♡本当にそれだけでいいの?私ならめちゃくちゃに殺してるけど…?」


「あぁ、これでいいと思う。あと、お前は殺人癖やめろ!すぐ人を殺すことで解決しようとしない!分かったな?」


「え!?私が怒られるの!?…ごめんなさい…」


「うん!良い子だ!」


俺はそう言いながら、クリスタの頭をなでてやった。


クリスタは顔を赤らめながらも抵抗はしないようだった。


なんと言うか…俺は子供を育てているのだろうか…



「面白かった!」


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