6話 どけっ!!俺は勇者だぞ!?
────よし!アベルも消えたことだし!ダンジョン攻略行くか〜!
俺たち勇者一行は王の命令で、未だに攻略されてないダンジョンを潰しまくっている。
「今日は…この上級ダンジョン潰すぞ!」
────2時間後────
「どけっ!!俺は勇者だぞ!?」
俺は今、ケイラとエルを囮にしてダンジョン内を逃げ回っている。
「はぁ、はぁ、はぁ…クソッ…なんて強さだ…俺は勇者だぞ…まさか!ここは上級以上なのか!?」
俺がケイラやエルを囮にするのは当たり前のことだ。俺は勇者だからな。命の価値が違う。というか、あいつらの足が遅いのが悪い。
おそらく、このダンジョンは上級以上だ。超級と言うべきだな。
と、言うことは…この事は王国に知らせるべきだ。今すぐにこのダンジョンからでよう。これは「逃げ」ではない。王国に報告する必要があるだけだ。
────うぉーすげぇー!!
今まで「反逆の盾」で敵をちまちま削っていたのがばかばかしくなる。
エクスカリバーはE級、S級なんて全く関係なく瞬殺できる。
この調子なら今日中にクリア出来そうだな!
「クリスタ!飯でも食うか!」
「待ってましたー!アベルには私が作った愛妻弁当を食べてもらいまーす♡」
そんなものまで用意してくれていたのか…愛妻弁当はちょっと恥ずかしいが、まぁおいしく頂こう!
「ん?どれどれ…え?どこが食べるところなんだ?」
ん?何かがおかしい。人が食べて良い色をした場所が見当たらない。
↓こんな感じ
────────────
青 灰色 茶色
ペールオレンジ
紫 赤 黒
────────────
「良くぞ聞いてくれましたね!!!この愛妻弁当!!実は弁当自体が食べれるようになってるんです!!流石はアベル!よく気がついたね♡」
ん?え?ん?
そうか。そうか。それはジャ〇アンもびっくりの新機能だな。
「ごめん…クリスタ…ちょっとお腹が痛くなってきて…」
「この弁当!なんと鎮痛剤が入ってます!!まさかそこまで知ってお腹を痛めてくれたの!?流石はマイダーリン♡」
いや、なんでだよ。なんで弁当に鎮痛剤入れようと思ったんだよ。
「ごめん…クリスタ…ちょっと食欲がなくて…」
「え?なんで?さっきアベルは『飯でも食うか』って言ったよね?なんで食べてくれないの?私の愛妻弁当だよ?食べたいでしょ?え?食べるよね?」
クリスタの持っているナイフが光る…
「わ、分かった。クリスタ一緒に食べたいな!だから、半分こしよ!」
「ほんとに!?一緒に食べよ♡」
俺はクリスタの愛妻弁当を食べた。
半分こしたお陰で「死者蘇生」を1回自分にかけることで乗り切った。
いや、食べたら死ぬ愛妻弁当がおかしいんだけどね!?!?
クリスタはあれを食べてもピンピンしていた。
強い(確信)
────たす…けて…
ん?今だれかの声が…
「たす…けて…ください…お願い…します」
「ケイラ!?それとエル!?なんでここに!」
そこにはかつて旅を共にしていたケイラとエルが死にそうになっていた。
「死に…たくない…」
と、言って助けないといけない雰囲気を出され、とても後味の悪い死に方をしたのだった。
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