2話 ッいってぇぇぇ!!聖女様!?
俺は今、エルドラ王国の街中をひとりで歩いている。
わぁ…
目の前に黒髪ロングの超絶美少女な聖女様が歩いてきた。
一生拝んでいたいなぁ…
どこかに行くのかな…早足になっている
え?俺のところに走って…来る?
────グサッ
腹に何か…ッいってぇぇぇ
この聖女…ナイフで俺の腹を刺してきた!?
いくら可愛くても流石にヤバいやつ過ぎないか!?
自分自身に「死者蘇生」なんてできるのか…?
…分からない。けど…やるしかない!!!
────後頭部にはもふもふした何か…
山状の何かよによって世界が半分しか見えない…
膝枕ってやつか!?
「ここは!?ッボフッ!」
山状の物にぶつかってしまった…やわらかい…
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!動いたぁぁぁぁぁ!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁ!!!ビックリしたぁぁぁぁ!!!」
突然、鼓膜が破れそうになり大声を出してしまった。
「あなたは!?せ、聖女様!?」
目の前には黒髪ロングで超絶美少女の聖女様が立っていた。
「死者蘇生」は記憶の損傷を伴うのだ。
「せ、せっかく動かなくしたのにぃぃぃ!!!なんでぇぇぇぇ!?」
動かなくした…?言っている意味が分からない…記憶も曖昧だ…そしてこの感覚…
もしかして、「死者蘇生」を自分自身に使ったのか?そんなことできるのか…?
「動かなくしたって…もしかして、あなた、俺のこと殺しました?」
頼む、違うと言ってくれ。こんな美少女に殺人は似合わない。
「うん。そうだよ♡マイダーリン♡」
OMG!!!聖女が人殺しとか世も末だろ!!!
てか…マイダーリン…?どういうことだ?
「あの…初対面ですよね…?」
俺が何か悪いことをして殺されたならとても謝りたい。
「うん♡初恋だよ♡顔が好きだった♡」
「え…そうですか…それでなんで殺したんですか…?何か悪いことをしていたら申し訳ないです…」
「ん?あなたに運命的な出会いをした(街でたまたま見つけた)から一緒に暮らしたいなーって思って。でも、私…その…すごく恥ずかしがり屋だから…上手く話せなくて…その…動かなくてもいいやって!思ったの!それぐらい一緒にいたいってことだよ?あ!私!好きなこと言っちゃったー!!!本人に言っちゃったー!!恥ずかしぃーーー!!!あ、なんか思い出してきたら死にたくなってきた。死ぬわ」
────グサッ
いやいやいやいや、ちょっと待って。
一旦、「死者蘇生」発動。
怖すぎるだろ。何この人。早口で何言ってんのかも分からなかったし。
はぁ、今日は災難だ。3年居て仲間だと思っていたパーティメンバーに裏切られ、変な人に絡まれる。最悪だ。
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