1話 バカじゃねぇの?追放だ!!
「そういえば、お前ってなにしてんの?いらなくね?」
冒険者ギルドの一角でアベルは勇者サルトルにそう言われた。
「みんな~こいつ追放していいか~?」
「良んじゃね?いても変わんないけど、少しは冒険費用浮くっしょ!あたし温泉入りたーい!!」
褐色肌の魔道士︰ケイラはこちらを見向きもしない。
「別にどーでもいー。そんなことよりここ飯めっちゃ旨くないすか!?サルトルさん!」
青いモヒカンのタンク︰エルは興味が無い以前だ。
「いやいや、待ってくれ。急に何を…」
今まで助け合ってきた仲じゃないか!
「あのなぁ。俺たちは勇者パーティーだぞ?死ぬような雑魚じゃねぇんだよ。お前の『死者蘇生』はいらねぇの!」
こいつら…自分たちが何回も死んでいること忘れてんのか!?こっちはお前らが死んで、復活している間に一人で魔物を討伐してんだぞ!
「それは、お前らが死んだことを忘れ…」
「あ?何?俺らをだましてやり過ごそうってか!?バカじゃねぇの?俺はお前のスキルを一回も見てねぇんだよ!詐欺で王国に訴えるぞ!!」
クソ…相手は王国公認の勇者だ。勝てるはずがない。
「……わかった。俺はパーティーを抜ける」
こうして俺はパーティーを追放されることになった。
俺をただの荷物持ちとしか見てなかった勇者一行は、誰のおかげで勇者まで上り詰めたかを理解していないらしい。
2日後、彼らは死ぬ。
そして、俺は2時間後に死ぬことになる!!
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