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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第17-4話 魔法 その4

「魔力がない?」

魔法が使えないから魔力が無い…?

でも珍しいとは一体…


「ええ…

例え魔法が使えなかったとしても、魔力は多かれ少なかれ持っているのに

それが全く無いのは、初めて見たわ…」

イルミニは淡々と喋るが、どうやら驚いている様だ


これは嬉しくない才能だ


「今魔力が無くても、素質は後天的に目覚める事もあるから…」

慰められた気がする



俺に魔法の才能があるとは思っていなかったので、

そこまで衝撃があった訳ではないが、ショックは受ける



ちょっとうな垂れていると、イルミニがルシュに向かって話しかける


「では次はルシュさん、あなたね…」


こっちが本番だ、俺は気を取り直す


ルシュの素質がどのくらいのものなのか、竜族だとバレないか

自分の時よりも緊張して見守る


…ルシュが水晶に手を伸ばし、触れる


程なくして、水晶に変化が現れる


中から次第にともしびの様に光が湧き上がってくる

白、青、赤と色を変え、炎の様に揺らめいたり、光の柱の様に変化したり様々な様相を現す


その光は水晶の中いっぱいに広がっていた


「これは…かなり強力な魔力ね…」


一呼吸置いてからイルミニが続ける


「炎…いえ…光かしら…

とても荒い…不安定な魔力…素質としては申し分ないわ…

安定させられたら、とてつもなく強力な魔術を使えるかも知れないわ…」


ここでイルミニが少し考えるようなそぶりを見せる


「それにしても、不思議な魔力ね…

こんな揺らめきは初めて見たわ…」


イルミニがルシュを見ている(様に見える)


まさかバレたか…!?

「あ、えと、いや~

ルシュは昔から魔力が強かったみたいで…」

何の言い訳にもなっていない事が口をついて出る



イルミニはじっとルシュを見つめた(様に見える)後


「これからがとても楽しみな才能…」

とだけ言った


結局バレてはいなかったのか、イルミニはそれ以上ルシュの魔力については語らなかった


-------------------------


「今日はとても面白いものを見せてもらったわ…」

イルミニが話す


「いえ、俺達も自分の魔力が分かって良かったです」



「次は魔法の話、聞かせて?」

ルシュがイルミニに話しかける


ああそうだ、すっかり魔力の話で頭から抜けていた


「そうだったわね…何からお話しようかしら…」

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