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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第17-3話 魔法 その3

俺とルシュは促されるままテーブルにつく

女性はそれを確認してから俺達の向かいに立つ


「貴方たちは魔法の素質、そして魔法の事が知りたい、

でいいのかしら…?」

女性の言葉に俺たちは頷く



「そう、じゃあ少し待ってて…

そうそう、私は店主のイルミ二…」

目隠しをしているが俺達の動きは見えている様だ


イルミ二は奥に行こうとしながら喋る


奇妙なタイミングでの自己紹介だが、俺達も慌てて名前を告げる


イルミ二は俺達の名前を聞いてから後ろを振り向き

少しゆらゆらと揺れながら店の奥に消えていった



イルミニの後姿を見送った後、俺は何となくルシュを見る

そしてルシュの首に掛けられた魔道具が目に留まる



そこでハッとする



魔法の事を知らない、それは俺もルシュも同じだが、

素質となると話は別だ

素質とはすなわち魔力の事じゃないのか…?


ルシュは竜族で強力な魔力を無意識に放ってるから

それを分からなくする為に村長がこの魔道具に魔力を込めたんだ

素質なんて有り余るくらいじゃ…


このままだと、ルシュが竜族であることがバレてしまうんじゃないか…?


冷や汗が頬を伝う


だが今更無しには出来ないか…

もしもバレそうになったら上手く誤魔化すしかないな



そんなこんなで焦っていると、店の奥からイルミニが現れる

その手には水晶が抱えられていた


イルミ二はテーブルに水晶を置き、座る


水晶は大きさ30cm程で、加工がされた様には見えないが

表面の凹凸が少なく、整った形をしている

曇りなき透明の水晶の向こう側がはっきりと映る


そしてイルミニが口を開く

「そうそう、一応お金支払ってね…

二人で6ラント…にしようかと思ったけど

モアちゃんの紹介だから2ラントで」


「あ、ハイ…」

イルミニに料金を支払う


俺から料金を受け取った後、俺に向かってイルミニが口を開く

「では素質から見ましょう…

この石に触れてみて…」


「……」

本当にこれで素質が無かったとして、それを知るのに躊躇する


とは言え、ここで悩むのも今更過ぎる


俺は水晶に触れる



……



何も起こらない



「…珍しい…」

イルミニが口を開く


「素質…と言うか魔力が全くないわ…」

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