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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第16-6話 初めての依頼 その6

「その魔獣はシャグですね」


俺達はオークの青年と別れた後、ギルドの受付で達成報告をしていた

その中で虫の魔獣の話をした時にモアさんは答えた


「結構危険度の高めの魔獣です。

街道に出る事は珍しいんですけど…」


「これについての報酬とかは…」

唐突に発生した魔獣を討伐した事について俺は尋ねてみた


それにモアさんはちょっと申し訳なさそうに笑い

「依頼が出ていない魔獣については討伐報酬は無いんです…

すみません」


そこで少し考えるそぶりを見せてからモアさんは口を開く

「でも身体の一部を素材として売ることは出来ますよ!

シャグは殻が高価ですね」


モアさんの言葉で俺とルシュは顔を見合わせる


「あ~…そうだった」

あの時は状況が状況だったのでそこまで気が回っていなかった


どちらにしてもシャグはルシュにボコボコに殴られていたので

剥ぎ取れた個所は少なかっただろう


「まあしょうがない、怪我無かっただけで良かったよ」


「うん」

俺の言葉にルシュも納得している様だ


「報酬はお支払いできませんが、シャグを討伐して頂いた事について

ありがとうございます」


シャグは駆け出しの冒険者が相手にするには厳しい魔獣らしく、

魔術師がいない場合は腕力があり、それなりに優秀な武器が無ければ太刀打ちが難しい魔獣で、

冒険者としてはそれなりにベテランの討伐対象になるらしい



……俺はほとんど何もできなかったが、ルシュは十分太刀打ち出来ていた

ルシュに頼れば少しくらいなら無理も出来るか…


「いやいや…」

首を振る


ルシュに頼りきりはダメだ


俺自身も強くならないと



-------------------------


「報酬は30ラントだったね」

帰り道、俺とルシュは並んで歩く


ルシュはガワ退治の報酬が3匹分に増えていた事に満足した様だ


「今日はちょっと良い夕食にしようか」

俺はルシュに提案する


どこかで食べていくか、何かを買うかは決めていないが

それはルシュの好みで良いだろう


「うん、何を食べよう…?」

目を輝かせたルシュと一緒に、俺は帰路についた

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