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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第15-4話 やるべき事 その4

「宿には泊まれないって?」


ピウリの言葉が気になり、俺はピウリに尋ねる

尋ねられたピウリはつまみの木の実を一つ口に入れてから答える


「冒険者は利用お断りの宿は結構沢山あるんだよ。

凄く汚されるから嫌がる宿が多いんだよねー」


隣でルシュが不思議そうな表情をしている


「汚されるって?」

ルシュが質問する

俺もどういう事なのかいまいちピンとこない



俺たちの疑問にピウリは答える

「えーと、冒険者って色々な所で仕事を請け負うよね。

泥まみれになったり、魔獣の返り血浴びたりとか。

その状態だと宿が汚れちゃうし、滞在となると毎日そうなっちゃうからねー」



「そういう事か…」


「後は、冒険者ってトラブルもつきものだからねー。

面倒ごとを持ち込まれるのを嫌がってるというのもあるねー」


「なるほどなぁ……」


俺も果実酒に口をつける


酸味と甘みとわずかなアルコールが口の中に広がる

まだ昼なので酔わない程度に飲む



「私達、どうしよう」

ルシュが俺を見て話す


冒険者がいるのに拠点が無いということは無いはずだ

宿場の宿はアロンやエルカンも泊まっていたんだから、大丈夫な宿もあるだろう

「ピウリ、冒険者を受け入れてくれる宿もあるんだろ?」


俺の言葉にピウリは頷く

「そうだねー、なんならアタシの知ってる所で良かったら紹介してあげるよー」

ピウリが商売人の顔をした気がした



-------------------------



「おー、これが今日から世話になる部屋か~」


「おー」



ピウリの紹介のおかげでスムーズに貸し宿をかりる事が出来た

マーテンのやや北東部にある家で、ギルドへのアクセスは悪くない


ピウリは店に戻って行ったので、今は俺とルシュの二人だけだ


この宿は賃貸の一戸建と言った風貌で小屋くらいの大きさ、内装もこれと言った飾りのない木製のもので

簡素なテーブルとイスが二つ、シーツの無いベッドが2つ置かれている

簡単なキッチンもある

倉庫生活に慣れていたのでこれでも上等だった


この部屋は一日8ラントでの契約だ

驚くべき安さではあるが、ピウリ曰くこれくらいの金額でなければ駆け出しの生活は苦しいだろうとの事だった


シーツや生活必需品はピウリが格安で用意してくれるとの事で、すぐ購入することにした

後で運び入れてくれるらしい

こういう所は本当にしっかりしていると思う


一息つきたいところだが、まだやるべきことがある


「じゃあギルドに行って登録してこようか」


「うん」

俺とルシュはギルドに向かった

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