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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第1章 異世界と魔族の村
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第12-10話 村長と魔獣退治 その3

「取り巻きは私に任せて。二人はクイーンをお願いします」


村長の言葉に俺とルシュは頷く



村長が右手を前に突き出すと、村長の前に5~10cm程度の氷のトゲが無数に現れる

そして右手を横に払うと、氷のトゲがグアンプ達に飛んでいく


取り巻きのグアンプ達は氷のトゲに貫かれ、地面に落ちる


グアンプクイーンにも幾つか刺さったが、グアンプクイーンは依然健在でこちらに向かってくる


「行くぞ!」

俺はメイスを握り締め、クイーンに向かって駆ける



クイーンは他のグアンプをただ大きくしただけではなく、

胴の横幅が広く、身体に対してのアゴの割合も大きくなっている

このアゴに噛み付かれるとただでは済まないだろう


だが俺に出来るのはただ武器で殴る、それだけだ

「うおぉぉ!くらえ!」



叫び、クイーンの頭に向かって思い切りメイスを振り下ろす


メイスがぶつかり、高い音が鳴る


俺の振り下ろしたメイスはクイーンのアゴによって受け止められていた


「ぐっ!」

さらに下に降ろすように力を入れるが、これ以上腕が進まない

完全に拮抗している状態だ



どうする、ここで下手にメイスを手放してアゴを自由にすると、

俺の命が無い



俺とクイーンが完全ににらみ合ってる状態になり、膠着状態になったと思った瞬間

クイーンの体がとてつもない勢いで下に落ちた


ルシュは飛び、両手で持った棍棒でクイーンに渾身の一撃を繰り出していた

その衝撃でルシュの手に持った棍棒が折れた


「ルシュ!」



ルシュの一撃を受けたクイーンは地面に落ちる

クイーンの頭部は大きく凹み、ほとんど身動きが出来ない状態になっているが、

まだ生きている


「来い、棍棒!」

クイーンのアゴに挟まれた鉄のメイスが消え

スパイクの付いた鋼のメイスが俺の腕に現れる


「これで終わりだ!」

鋼のメイスの一撃でクイーンは完全に沈黙した



「終わった…か…?」

動かなくなったクイーンを見下ろす


「ルシュ、大丈夫か?」

俺はクイーンから隣に立つルシュに目線を送る


ルシュは大きく肩を動かしており、疲労困憊である事が伺える

反面衣服は泥や草等で多少汚れてはいるが、グアンプの攻撃を受けた様子は無く、

服は汚れ傷だらけの俺と比べると非常に綺麗だと感じた



「ありがとうルシュ、助かったよ」

ルシュが頷くのが分かる


俺は後ろにいる村長に振り返り

「村長、おわ…」


と言った所で、突如頭上から大きな羽音が聞こえた

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