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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第1章 異世界と魔族の村
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第12-8話 村長と魔獣退治

俺達は集落で休憩し、昼食をご馳走になった後

あの場に居たオークの男ブロズの案内の下、森の小道を進む


「私が案内できるのはここまでだ、すまない。

この奥にグアンプの巣がある」


ブロズが俺達に向かって話し掛ける


「ありがとう、後は任せてください」

村長の言葉にブロズは申し訳なさそうに頭を下げる


「では行きましょうか」

村長の言葉と共に俺達は奥に踏み込む


-------------------


「ルシュ、大丈夫か?」

俺は隣に歩くルシュに声を掛ける


集落に着いた時、ルシュには疲れが見えた

俺自身も多少疲れていたが、ルシュは精霊の広場でも少し調子が悪そうだったので

体調が気になった


「うん、もう大丈夫」

ルシュの声には疲労感は無い


「二人ともゆっくりしていて良かったのよ」

村長が話し掛けてくる


「いや、そういう訳には」

「メラニーだけに任せられない」

俺とルシュが同時に答える


集落で今回の魔獣退治を引き受けたとき、村長は一人だけで良いと言った

流石に一人に任せる訳にはいかないので、俺は同行を申し出て、ルシュもそれに続いた



少しだけ歩いていると

「何か聴こえる…!」

ルシュの言葉を聞き、耳をすませると羽音の様な音が聞こえる


その音は徐々に大きくなっていき


「っ!」

ルシュが落ちている石を音の方向に投げる


石の飛んでいった方向からグシュっと何かが潰れる音がする


俺は音のした方向に進み確認する

羽音は既に止んでいた


「コイツがグアンプ…」


そこには20cm程の大型の昆虫が地面に転がっていた

大きな羽と3,4cm程度のアゴを持っている

針がなく、アゴの出っ張った不細工なハチみたいな印象を受ける外見だ


ルシュの投石によって腹の部分が潰れている


グアンプは巣を作りそこに群れる虫型の魔獣であり、

習性はハチを彷彿とさせるものがある

単体の危険性は低いが、数が多いので脅威となる様だ


以前の俺だとこんなサイズの昆虫が現れたら悲鳴をあげていたが、

今は少し驚く程度だった


「これは斥候役ですね、ここから先は大量のグアンプがいます。

注意していきましょう」


村長の言葉に俺とルシュは頷き、更に奥に踏み込んだ

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