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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第1章 異世界と魔族の村
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第9-4話 竜族の少女と魔族の村 その4

テオックやラピド、アルデリン達村の男衆が共同倉庫の修理を行なっている間

俺とルシュは村の麗しき女性達10名程と昼食の準備に取り掛かった


ルシュと村人の会話の翻訳しながらになるので、

木の実を砕いたり火の様子を見たりと、単調な作業を行った


ルシュは女性陣と一緒に作業をしていたが、料理の経験はないらしく

教えてもらいながら一緒に作業していた



料理している途中でルシュは村の事、村人からはルシュの事について話をしていた

その中で


『ルシュちゃんってこの村に来た時はその姿じゃなかったわよね?』


『うん、あの姿は凄く疲れるから。

こっちの姿の方が楽』


と言うやりとりがあった。



小柄なルシュの体格で共同倉庫の屋根にあんな大穴が空くとは思えなかったので、

この言葉で合点がいった


ルシュ自身は記憶が無いので他の竜族の事は知らない様だが、

少なくとも言い伝えにある竜族では人の姿になると言ったものはないので、

魔族と同じ様に竜族の中にも複数の種族があるのかも知れない



そうこうしている間に日は高く昇り、男衆が一先ず修理は終わったとこちらに報告に来る頃には

料理も完成し、皆で共同倉庫前で昼食となった



----------------------------



共同倉庫の屋根の修理が終わり、作業していた村人達は皆帰った後

俺とルシュは村の散歩をしていた



テオックは屋根の修理で疲れたと言い、家に帰って寝てしまったので

今はこの二人だけになっている


村を巡って仕事をしていたり休んでいる人達を見ていると、

向こうから話し掛けられる

朝は居なかった村人達にも事情が伝わっていて

ルシュの事を警戒してる様子は無い



朝にルシュについて説明していた事が功を成した

と言うよりはこの村の女性達と仲良くなった事が一番効果があったのかも知れない


ルシュとこうやって歩いていると、俺がこの村に来た時の事を思い出す

あの時はテオックに案内してもらったが、今は俺がルシュを案内している


「ルシュ、この村はどうだ?」



「うん、凄く素敵」


俺自身この村の新参だが、そう言われるのは嬉しかった


この村を見ているルシュの表情からは不安の色は無く、時折笑っている様子を見ると

ルシュに安心感を与える事が出来たと思って良いだろうか

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