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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第3章 棍棒と竜の探究者
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第44-2話 英雄 その2

俺たちの傍から聞こえる声


「…?」

俺はその方向に視線を向けると、そこにはゴッズの銅像を見上げて呟く人族の男がいた

茶色の短髪に少し無精ひげを蓄えた容貌で、俺より一回り年上に見える


俺と同じようにルシュも彼を見つめる


その視線に男は気づき、慌てた様子を見せた


「あ、いや、申し訳ない。

独り言が聞こえてしまってお恥ずかしい」

そう言い繕った


「何が違うの?」

ルシュが不思議そうに男に質問した


ルシュのその様子に少し動揺した様だったが、男は口を開く


「ここの銅像も、今まで見てきたゴッズの姿と違ってたのでつい、ね…」

と言った


……


俺達と男は銅像の正面にある石のベンチに腰掛けた


折角なので話を聞いてみようと思ったのだ


「俺はラグアン、冒険者をする傍らにゴッズの足跡を追っているんです」

男が名乗る、それに対して俺達も自己紹介した


「ほう、ヨウヘイさんとルシュさんはデュコウからこちらに来たのですか」

意外そうに話す


それはきっと人族である俺が魔族の国から来たからだろう


「ええ、これからレインウィリスを巡ってみようと思ってるんです」

俺の言葉にラグアンは微笑む


「なるほど、俺はこれからデュコウに入り王都を目指すつもりです」

彼も同じように俺達と同じ様に行き先を話してくれる


「デュコウの王都と言えばバラオムですね、そこにもゴッズの手掛かりが?」

俺の言葉にラグアンは頷く


「はい、バラオムにはゴッズ記念館があると言います。それ以外にも多くの資料があると思います」


記念館…

今や伝説なのだからそんなものなのか…



「そこでゴッズの姿も調べるの?」

ルシュの言葉にラグアンは頷く


「うん、ゴッズの事をこの世界で知らないものは殆どいない…

にも関わらず、彼については驚くほど情報が少ない。

俺は学者ではないけれど、それを知りたくて旅してるんです」


彼もある意味俺たちに似たような動機で旅をしてる訳だ


そういえば今気になる事を言ってた


「ゴッズの情報が少ないって、伝説の英雄なのに?」

ルシュの言葉にラグアンは一瞬驚いた表情を見せてたが、表情を戻して話し始めた

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