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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第3章 棍棒と竜の探究者
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第44話 英雄

国境間の町を越えた俺たちは、遂に人族の国レインウィリスへと踏み込んだ


「うわぁ、凄い…」

ルシュがため息交じりに言葉を発する


俺たちの眼前に広がるは、地平線の先まで伸びる街道

その両端に並び立つ町並みだった


大通り沿いに建物が立ち並ぶというもの自体はこれまでも珍しくなかった


だが、それが地平線の果てまで続くという光景は初めて見た


巨大な街という訳ではなくあくまで街道沿いに街が出来ているという感じだ

なので街道沿いの建物から一歩脇に逸れるとそこは草原、水場、広場、路地、林、砦の様な建物等々

そこまで建物の密度は高くなかった


街道もとても整備されていて、石畳になっている

魔族の国デュコウ側の国境門前の宿場街はここまでの規模ではなかった


往来も多い、国境を渡る者も居ればこの街自体を生活の基盤にしている者も多いだろう


俺たちは街道をまっすぐへ進む

目的はひとまずレインウィリスの王都だ


デュコウの王都を視ずに先にレインウィリスの王都へ向かうのも変な話だが

そこも含めて旅そのものが目的、と言うことにしている



暫く進むと、街道沿いに大きな銅像が見えた

俺たちは示し合わせた訳でもなく銅像の方へ足を向けた


……


銅像の周囲は公園の様な広場になっていた

小規模な花壇、石造りの椅子


手入れされて綺麗な場になっていた


銅像は全身を装飾のある装備で固めた男性のものだった

兜、鎧、剣を収めているであろう鞘、そしてマント


俺がかつて中世ファンタジーであこがれたことがある騎士の姿そのものだ


「凄いね、大きい」

ルシュがそう言いながら銅像の元へ歩く


銅像には大きな石の台座がある

そこにはこう刻まれていた

「和平の英雄ゴッズ…」


何度か名前を耳にした、人族と魔族の戦争を終結させたという英雄

この人物がゴッズ…


兜によってその顔は十分に見ることが出来ないが、端正な顔つきの男性だ


そうして俺とルシュが銅像を眺めていると、どこからか声が聞こえた

「うーん、違うな…」

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