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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第40-7話 懐かしさと予兆 その7

暗闇に照らされる村長の姿


美しい村長の姿はほのかな明かりの下で尚際立っている様に思えた


「お隣良いかしら?」


「はい」

村長の言葉に俺は少し横に移動し、村長が隣に座った


俺の隣に座った村長は、空を見上げる


「貴方達がアステノを出た後も、村はいつも通りでした」

村長が空を見上げたまま口を開く


「ですが、貴方達は見違えるほどにたくましくなっていましたね」

村長は横目に俺を見る


なんだか感慨深そうに見える


「そう…ですか?」

俺は戸惑いながら返事をする


その言葉に村長はくすくすと微笑んだ


「ええ、貴方も、ルシュも…」

そう言って村長はまた空を見上げる


……


少しの間の静寂


俺は何となく村長の横顔を見ていた


村に居た頃はここまで村長の顔を近くで見た事はあまり無かったように思う

紫色の髪が月光と魔力灯に照らされる


「イルンさんには申し訳ない事をしてしまいました…」

村長が小さな声で呟く


「大丈夫ですよ、イルンはとても良い娘なので、村長のしたことを理解してくれています」

俺はそう言いながら思い出す


テオックがルシュが竜族だと口を滑らせた瞬間からの村長の動き

余りにも迅速だった

そしてイルンの周囲に呼び出した氷の輪、あれはイルンを拘束するためのものだ


…余りにも場慣れしている


俺とルシュが同行したときのグアンプ討伐もそうだった

今だからこそ確信できる


村長の戦いに関しての実力は俺を含めたその辺りの冒険者レベルではない

もしかするとレゾルやアバリオすらも上回っているのでは…?


これは俺の好奇心…大した意味は無いだろう、だが


「村長…聞いてもいいですか?」

俺の言葉に村長は俺の方に顔を向ける


「貴方は一体何者で…どうして竜族の言葉を知っていたんですか?」

奇しくも、俺が全てを話したあの日と逆の構図になっていた

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