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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第40-3話 懐かしさと予兆 その3

「おお、すげぇ…」

テオックがきょろきょろと見渡す


場所は俺達の家の玄関


まぁ…と調度品に目を向けるメラニー


「取り敢えず荷物を置きに部屋に案内するね」

ルシュがそう言って客室に二人を連れていく


その間に俺はお茶を用意する


すぐに淹れられるようにイルンが整えてくれている


イルン本人は今はピウリの店で働いている、もう暫くすれば帰って来るだろう


……


「立派な屋敷だな、流石英雄様だぜ」

応接室で椅子に座ったテオックが笑いながら話す


テオックの喋り方から嫌味でも何でもないただの冗談である事が分かる


「領主様からのプレゼントだったんだよ」

俺の言葉にテオックが驚いた表情をする


そして俺の話に耳を傾けるメラニー


「もう一人住んでるんだけど、もう少ししたら帰って来ると思うからその時に紹介するね」

ルシュが話す



ルシュの様子に驚くテオック、村長も少し驚いている様に見える


「なんかこう、暫く見ない間に成長したなあ、ルシュ」

テオックがしみじみと話す


「色んな人と触れ合ってきたのね」

メラニーが嬉しそうに話す


ルシュは心を許した相手には積極的だが、基本的には他者と強く関りを持とうとしないし

状況の説明といったものは専ら俺が行っていた

それを彼女自らが行った事にきっと二人は感慨深くなったのだろう


二人とも完全に親の目線だ


…暫くしてからイルンが帰ってきた


俺とルシュはイルンを二人に紹介する


「は、はじめまして、イルンと言いますっ!

ヨウヘイさんとルシュさんのお家でお世話になってます!」

と何度も二人に頭を下げる


「ここにいる村長、メラニーさんとテオックは俺とルシュがアステノに居た時にお世話になってたんだ」

俺の言葉に少し恐縮した様子のイルン


その様子に笑うテオックと、まぁ…朗らかな表情を浮かべるメラニー


互いに挨拶をかわし、イルンが夕食を作る為にキッチンへと向かった

お客さんが来ているからと張り切っている


仕事帰りにも関わらずこの気概

何気に体力が凄くある娘だと気付かされる


「可愛らしい娘ですね」

メラニーが微笑む


「アステノにはああいう娘がいてくれたらなぁ…」

とテオックは言ってからハッとしてメラニーを見る


…メラニーはニコニコした表情して無言でテオックを見ている


気まずい表情をしたテオックは空気を変える為かまた口を開く


「でも家に居候させてやるなんて中々お人よしだなあ」

テオックが笑いながら話す


「誰かさんのお陰でな」

俺はテオックの言葉にそう返す


「へ?」

とキョトンとするテオック


メラニーはその様子を見て微笑んでいた

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