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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第35-2話 ロウザン その2

再びロウザンに仕掛ける


ルシュと俺は交互に攻撃し、そして二人とも投げられる


この流れは以前と同じだ

だが、以前と違う所もある


ルシュはムキになっていない、至って冷静だ

出来るだけ床を破壊しないように距離を意識しながら剣を振っている


…そう言えば、以前派手に破壊したからか、この広間は修復、

補修されているようだ

奥の壁は分厚そうな鉄板が貼られていた


話は戻るが、ルシュは、彼女はそこまで体力を消耗していない

俺は…少々身体が痛いがまだまだやれる


攻防を幾度か繰り返した後、ルシュが剣を床に置いた


さっきまではルシュの攻撃に巻き込まれまいと交互に攻撃していたが、

次は俺も一緒に攻撃に加わる

ルシュは手数を意識して大振りな攻撃をしないように素手で攻撃する


勿論当たらない

俺の攻撃も躱される


「まだだ、力を出せるはずだ」

俺達の攻撃をいなしながらロウザンが口を開く


そして、俺の視界がまたも回る


ロウザンによって投げられたのだ

だが、ルシュはまだ攻撃し続けている


ロウザンに掴ませないようにうまく距離を維持している

当てるのではなく、牽制に近い攻撃だ

それでもルシュの横顔から見える表情は必死だ、掴ませないと『引き付けてくれている』


…今がその時だ


----------------------------


素手の攻撃に切り替えたルシュ

ひたすら手数でロウザンへ攻撃を繰り出す

避けなければ当たる程度の攻撃、それでいて踏み込み過ぎない距離の維持

あと半歩でも踏み込めばきっと掴まれる、投げられる

そうはさせない


全神経をロウザンへ集中させ、相手の動きを見る

さっきまではペースを維持し、出来るだけ体力を温存していたが、

今のこの姿勢は集中力を使うので、疲労がすぐに押し寄せてくる

でも、そうしなければならない


他の事は考えない、注意が散漫になると『私達のやっている事』が無駄になる

ロウザンはきっとすぐに私の動きに気付いた

その上で少しずつ距離を詰めてきている感覚がある


…次の瞬間


ロウザンが一瞬上を見る

そして



右手を上に挙げ何かを掴み、後ろへ飛び私の間合いから出る



その手には棍棒が握られていた

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