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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第35話 ロウザン

以前と同じように大広間に通される俺達


そして以前と同じように佇む影


「お前達は、もう一度挑戦しにきたか…」

ロウザンは俺達の姿を認めると口を開いた


「貸しは返さないとって思ってな」

人生で一度は言ってみたいセリフが思いもよらず口をつく


そして、おれは『荷物』である大きな麻袋を置く


そして俺は木の棍棒、ルシュは剣を構える


「……」

ロウザンは何も言わない、が

その視線が荷物に一瞬向いた事に気付く


俺達が策があって来ている事は見通しているだろう


…分かってる、一筋縄で通じる相手じゃない

簡単な策なら看破されるだろう、これまでの挑戦者達も幾重にも策を講じらせただろうが、

それらもロウザンは打ち破ってきたのだ


俺達の前に立ちはだかるロウザンのその姿は巨大に見えた


「あなたに…勝つ…!」

ルシュが静かに、だが力強く言う


「良い目だ、来い」

ロウザンは剣を抜かない

…それで良い、その方が良い


「行くぞ、ルシュ!」

俺の言葉に俺とルシュが走り出す


あっという間にロウザンの目の前に詰めたルシュが剣を振るう


当然の如く躱される


そして、ルシュが目にも留まらぬ速さで掴まれ投げられた


俺はそれに目をくれる事も無く、続いてロウザンに横振りで棍棒を振る


直後、俺の視界を中空を舞う

地面に落ちてもキズをあまり受けないように今日は革製の肘当ても着けている


受け身は上手く取れなかったが

傷みはあまりない、直ぐに起き上がる


視線を前に向けると、ルシュが既に次の攻撃に移っていた

今度は剣のリーチギリギリから攻撃し、腕を掴まれないようにしている

だが…


ロウザンはルシュの懐に潜り込み、掌底を入れる

その勢いでルシュは思いきり吹き飛んだ


…大丈夫だ、ルシュならこの程度何ともない

ルシュは空中で態勢を立て直し、何とか着地する


立ち上がり、剣を構えてルシュは軽く肩で息をする


「どうした?それだけではないだろう」

ロウザンが俺達の様子を見て口を開く


「まだこれから…!」

俺とルシュは口を揃えて返事をした

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