表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第1章 異世界と魔族の村
24/290

第5-6話 マーテン その4

店を出てから、俺とテオックは市場方向ではなくそのまま道の奥へ歩いて行く


少し歩くと、路地から開けた大通りに出た


市場よりもかなり広い道だ

道は真っ直ぐに伸びていて、幅は20メートルくらいあるように見える


市場とは違い、露店は少なく、道の中央は馬車や馬で移動する者の姿が多い


「この通りは大通りか?広いな…」


「ああ、この通りは町のど真ん中を通ってるんだよ。

東西と、後は南に通じてる」


道を見渡してみても、確かに町の端から端まで繋がっていそうではあった

壁の方向へも伸びていて、壁の中にも通じているんだろう



それからは大通りを歩きながら、目に付いた店を冷やかしながら巡った

武具屋ではまさにゲームで見た武器が売られていて、

お試しで少し素振りさせてもらったりもした


鉄製の剣、長さ2メートル近くはありそうな槍や、鋼製の大振りの斧

いずれも重くて振り回して戦うなんて事は出来そうになかった


俺自身の筋力では精々ナイフか、ショートソードくらいしか使えないなと思った

もちろん盾を持ったり鎧を着込むのも無理そうだった


重量のある装備はオーガやミノタウルス等の力のある種族でなければ扱うのは難しいそうだ


そんなこんなで店を4軒程周ってから、とある店に入った


-----------------------


「いらっしゃいませー」

と聞き覚えのある声がする


その声の主はゴブリンの女の子だった


「あれ、ピウリじゃないか」


「そうだよー」


「何も言わずに入って反応が見たかったけど、

そこまで驚かなかったな」

少し残念そうにテオックが話す


「フリドーはどうしてるんだ?」

テオックがピウリに尋ねる


「フリドー君は今仕入れに行ってもらってるよ、

夕方には帰ってくるかなー」


テオックとピウリが話をしている間、

俺は店内の様子を見ていた


正に雑貨屋であり、何でも揃えてると言った感じだ

意外に店内は広く、取り扱っている商品をジャンル別に棚に並べて

雑多な感覚は意外に無い


中央のテーブルには食品が並べられている


結構何でも扱ってるなあと思ってると、不意にピウリに話しかけられた


「メラニーさんからその服プレゼントされたんだねー」

そういえばこの服を着てからピウリに会った事が無かったか


「村長も全く人が悪いよ」

実際は俺が村長に礼を言う立場だったのだから、あれには少し面食らった


「でも良く似合ってるよー、いっぱしの冒険者みたいだねー

どう?ここで売ってる武器持って冒険者やってみたら?」


「さっき別の店でちょっと持ってみたけど、俺には扱える気がしないよ」


「そっかー残念、武器買う時は他所じゃなくてうちにしてくれたら安くしてあげるよー」


水と小さな焼き菓子を買って暫くピウリと談笑した

日が暮れかかる頃に俺とテオックは店を後にし、宿に戻ってマーテンでの一日目を終えた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ