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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第32-6話 ガリュエヌの古城 その2

携帯した昼食を食べながら、俺達は行列を進む


この世界に来てこんな行列に並ぶ事になろうとは思わなかった…


ルシュにとっては行列に並ぶと言う事自体が初めてだろう

周囲をキョロキョロと見ているが行儀よく並んでいる


「何かお祭りみたいで面白いね」

ルシュの言葉に俺は苦笑した


一歩一歩進むのに時間が掛かるので、行列は座って並んでいるものも多い

俺達も座ってゆっくり進んでいった


並んでいる間、他の挑戦者たちの会話が耳に入って来る


「本物のロウザンだろうと、俺達ならやれるだろ」


「ルガンドのアバリオでも勝てなかったんだ、どれくらい強いか気になるな」


「ロウザン様の名を騙るとは、恥知らずな」


「俺のハイブリッドスカイスラッシュで勝ってみせるさ」


「そうだよ、レン君ならやれるよ」


「はよ順番こないかなー」


等々各々色んな事を喋っている


……一時間は過ぎただろうか

そろそろ日が傾き始める時間だ


城門が近づきつつある


そうすると視界の端に勝手口から退場していく挑戦者たちの姿が見えるようになってきた


痛そうに身体をさする者

悔しそうにしているが特に怪我をしている様子がない者

レン君!と呼ばれながら気絶して引きずられている人族の少年

様々な姿がある


確かに死者が出ていないと言うのは本当の様だ

更に重傷者も出ていないように見える


…これは思ったよりも平和な戦いになる…?等と言うのはあり得ない話で

要するに手加減出来るほどの実力を持っていると言う事の証明になってるんじゃないだろうか…



……遂に俺達の番が来た

門番が俺達に話しかけてくる

「次は君達だ、さあ入ってくれ」


彼の言葉に促され、俺達は古城の中に入る


古城に入ってすぐ、武装したオーガの男が俺達を奥へ先導する


歩きながら周囲を見渡すと

古城の中は簡素なもので、必要最低限の物資が通路に置かれ、

ここで働いてる?者たちがあちこちを歩いている様子が見える


「ここだ、武運を祈る」

古城の奥、オーガの男が大扉を開き俺達はその中へ踏み入れた


……


そこは四方50メートルはあるかという広い空間だった

かつては玉座があったのだろうか


その奥に一つの影が立っていた

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