表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
210/290

第32話 報せ

ある日


俺とルシュは仕事をせず休養し、

その中でピウリの店へ買い物に訪れていた


ピウリの店の入り口の扉を俺が開く


「いらっしゃいませ、あっ

ヨウヘイさんにルシュさん」

陳列棚を整理している途中である少女が俺達に挨拶をする


「こんにちは」

「こんにちは、クーシ」

俺とルシュが口々に挨拶する


この少女はクーシ、浅黒い肌、薄灰色の髪を持つダークゴブリンだ

背丈はゴブリンであるピウリくらい

ピウリほどではないが丸い瞳、クセっ毛気味に所々跳ねた髪が特徴的だ


前からたまにピウリの店で見かけた事があったが、客として訪れていた様だった

それが俺達がルガンドへの遠征していた時、ピウリが正式に店員として迎え入れたらしい


「今は店長とフリドーさんはお出かけ中で…」

クーシはちょっと慌てた様子で話す


ここで働き出してから日は浅く、まだ仕事にあまり慣れていない様な気がするが

店番を任されているとは、ピウリから既に信頼されているようだ


「そうなのか、取り敢えずはちょっと商品を見てるよ」

俺がそう言うとクーシははい、と言って作業に戻った


俺とルシュは必要そうな消耗品を見繕う


そうしていると一通り作業を終えたのか、クーシがお茶を淹れてくれたので

店内に置かれた椅子に俺達は腰掛け、クーシと話をした


「美味しい」

ルシュがお茶をごくごくと飲んでいる


「フリドーさんがぶれんど?してくれたお茶を淹れてるだけなので…」

クーシはちょっと恥ずかしそうだが嬉しそうに話す


「ありがとう、お茶まで出して貰って悪いなあ」

俺の言葉に

「店長がヨウヘイさんとルシュさんとは仲良くしておけって言ってたから」

クーシが思わぬ返事をする


「俺達と仲良く?」

ルシュがお茶をごくごく飲んでいる姿を横目に俺は尋ねる


「はい、良い付き合いするととっても良い事があるからって…」

クーシがそこまで言った所で


「そう、だからこのピウリ雑貨店をご贔屓にねー」

と後ろから声がした


俺達がそっちを見ると、いつの間にかピウリとフリドーがそこに立っていた


「店長、おかえりなさい!」

クーシの言葉にピウリはニコっと笑う


「店番ご苦労様ー」

ピウリが労いの言葉を掛ける


そして俺達に向かって話しかけてきた

「いらっしゃい!

そうそう、二人とも聞いた?」


「何が?」

尋ねる俺とお茶を飲む手を止めるルシュ


その言葉を聞いてからピウリが少し興奮気味に口を開いた

「宣戦布告があったんだよ!」

ピウリの口から思いがけない言葉が飛び出した

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ