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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第31-4話 奇妙な邂逅 その4

「なんだ?」


俺とムーグが声の方向に視線を向ける


暗がりに照らされたそこに影が浮かび上がった


「わーっはっはっはっ!お宝は俺様

このバラバラバー様が頂くぜ!」


バラバラバーと名乗った紫色の肌をした巨体の男が仁王立ちしていた


「本当に賊が来るなんてな!」

ムーグがそれ来たと言わんばかりにハンマーを手に取る


俺も棍棒を手に取り、賊に向き合う


「俺様の名はいずれ世界に轟かせるぜ!

ここはその第一歩、まずはゴッズのお宝を頂く!」

大男はそう言って俺達に向かって走って来る


「随分と自信があるようだ、馬鹿なのか、本当に強いのか見ものだな」

ムーグが呟く


俺達は武器を構え、突進してくる大男を迎え撃とうとした


刹那

「ヨウヘイ、後ろだ!」

ムーグが叫ぶ


振り返る俺達の間に氷のつぶてが炸裂する


「挟み撃ちか!?」

俺達の後ろには


青白い衣が浮かんでいた


「なんだコイツは…!?」

俺の言葉に呼応するように衣の奥に二つの光が宿る


「ゴーストか、アンデッドが迷い込んでくるとはな」

ムーグがそう言ってから

「ヨウヘイ、でかいのは俺に任せろ、お前はゴーストをぶっとばせ」

と言ってきた


「分かった!」

突然の乱入者に戸惑いながら、俺はゴーストの対応にあたろうとする


そしてムーグが大男に向かおうとした瞬間

ムーグの目の前に再び氷のつぶてが放たれた


「チッ!」

ムーグはハンマーでつぶてを薙ぎ払う


いつの間にかムーグの前のゴーストが回り込んでいた

ムーグの前に立ちはだかるように漂うゴースト


「やらせないよ」

その声は俺でもムーグでも、あのバラバラなんとかでもなかった


「君の相手は僕がするよ」

その声は、俺達の前を漂う青白い衣から放たれていた

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