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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第31話 奇妙な邂逅

ウアルの村での依頼を追え、2週間程経った


俺達はマーテンに戻り、いつもの日常に戻っていた


俺達はマーテン西の森での採集依頼を終え、報告に

冒険者ギルドの西支部に訪れた


ギルドに入り、受付に向かおうとすると


「おーい!ヨウヘイクン!ルシュちゃん!」

俺達を呼ぶ女性の声


デジャヴを感じる


「チティル!」

ルシュが声の方向を見て口を開く


「お帰り~!」

チティルが俺達を出迎えた

彼女の方向を見ると、チティルの他にレゾルとムーグの姿があった


……


受付で依頼完了手続きを終え、

チティル達のテーブルに向かう


「お仕事お疲れ様!」

「お疲れ様」

チティルの言葉に俺達も返す


「アンタ達も仕事終わりなのか?」

俺の言葉にムーグが頷く


「まあな、取り敢えず座った座った」

ムーグに促されるまま、俺達もテーブルに着いた


……


「へー、ルガンドに行ってたんだ。

あそこ賑やかだよねえ」

チティルがそう言ってからジュースを飲む


「大きな街で楽しかった」

ルシュは運ばれてきた肉料理にかぶりつきながら話す


俺達はルガンドへ遠征していた話を、レゾル達からは

俺達が遠征していた間でのマーテンの話を聞いた


アンデッドに関する依頼は殆どなくなったが、

魔獣についてはやや増えてきているらしい


ガリュエヌ山道に巣食う厄介な魔獣がちらほらとマーテンの近場に現れる様だ

単独で現れる事が多いので出会っても容易に逃げられるため、特に被害は出ていないとの事だ

レゾル達の様な実力者パーティーが討伐を引き受けることが多く

最近は専らその依頼を受けているそうだ


「ガリュエヌ山道って、古城に賊が住み着いたって言う…」

俺の言葉にレゾル達は頷き


「無関係ではないだろうな」

と言った


「その賊、腕が立つらしいな。

ルガンドとアドザで対応してるらしいが、まだ討伐されたって話は聞かねえな」

ムーグが続ける


そんなこんなで俺達は歓談していた


……


「そうだ」

ムーグが唐突に口を開く


「今晩、護衛の依頼があるんだが、ヨウヘイも受けてみないか?」

ムーグの突然の提案


「今晩?」

俺の質問にムーブは頷く


「ああ、夜中から朝方くらいまでになるんだが、報酬は悪くねえ。

兄貴は別の依頼があって、チティルは受けねえからな」

ムーグの言葉にチティルはうんうんと頷く


俺にはそんな実力はないが、ムーグが高く評価してくれている事は素直に嬉しかった


ただ…

「まあ、俺は構わないが…」

そう言った直後


「私も行く」

ルシュが口を開いた


「お嬢ちゃんの実力は俺も認める所だが、時間がなあ…」

ムーグが言いよどむ


確かにルシュが居てくれると心強いが、夜通し一緒に連れまわすのは気が引ける


「そうだよルシュちゃん、女の子の夜更かしは肌に悪いからダメ」

チティルがルシュに話しかける


「ん~…」

ルシュは少し不満そうにしているが

「今日はアタシの宿に遊びにおいで、女子会しよう!」

チティルがそう提案した


「チティルの宿に?」

ルシュの言葉にチティルが頷く


「それなら…」

ルシュは満更でも無さそうだ


「ヨウヘイクンもそれでいいでしょ?」

チティルの提案は願っても無い


「ああ、ルシュの事任せるよ」


「任された!」

チティルは微笑み、ルシュの頭を翼で撫でる


「それじゃあ、日が暮れる頃に南門に来な、そこから現場に向かうぞ」


「分かった」

こうして夜間護衛の依頼を受ける事になった

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