表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
197/290

第30-11話 アンデッド退治と神官 その3

アンデッドたちが浄化され、光の粒子が舞い消えてゆく


俺は周囲を見渡す

墓地の周りは静まり返り、しんとしていた


墓地の近くにはもうアンデッドは居ない様だ



「アリエラ、大丈夫?」

ルシュがアリエラに近寄って声を掛ける


「あ、はい…大丈夫です…

つい気分が高揚してしまいました」


アリエラさんが顔を赤らめて話す


「皆さんお怪我はありませんか?」

アリエラさんが俺達に尋ねてきた


「大丈夫です」

「うん、大丈夫」

「オラも大丈夫だで」


俺達は各々に返事をして、アリエラさんも安堵した表情で頷く


「これでアンデッド退治は終わりかな…?」

俺が呟くと


「あっちからちょっと変な感じがする」

ルシュが更に森の奥を見て話した


「森の奥から…?」

アリエラさんとグラッシュが首を傾げる


ルシュには以前魔力を敏感に感じ取る事が出来ていた

信用して良いだろう


「もしかしたらあっちに何か原因があるのかも、行ってみよう」

俺の言葉に一同は頷いた


-----------------

「リシェン!リシェン!リシェン!」


森の中にアリエラさんの声が響く


浄化の光によってスケルトンとゴースト達が浄化され、消えていく


「はあぁ…」

アリエラさんが満たされた表情をしている


だが、杖に寄りかかり、少し疲れている様でもある


「大丈夫ですか?かなり魔法を使っているので」

俺の言葉にアリエラさんが微笑む


「すみません、少々疲れてしまいましたが、まだ大丈夫です」

と話す


「そろそろ近付いてきたと思う」

ルシュが森の奥を見つめて話す


「私にもはっきりと感じ取る事が出来ます。

この奥に何かがあると…」

アリエラさんが同意する


俺達は顔を見合わせ、頷いてから歩を進めた


……


ルシュが剣を構えた状態で先頭を歩き、

アリエラさんを守る様に俺達が並び、森の中を進む


そして、それのある場所に到着した


「これは…」

俺は思わずつぶやく


森の中の一角、そこにあったの黒い「もや」だった


「なんだぁ、これ?」

グラッシュが不思議そうな声を挙げた


ルシュはじっとそのもやを見つめている


「これは、負の魔力溜まり、瘴気ですね…。

恐らくこれがアンデッド達を呼び出していたのではないかと思います」


「瘴気…」


グライエムの時にも耳に挟んだ事があった

グライエムの核は瘴気とも言えるほどの濃い負の魔力を帯びていたと


それに近い物がこれなのか


「これを何とかしたら、アンデッドは出なくなるの?」

ルシュの問いに


「そう思います」

とアリエラさんが返事をした


「これをどうにかするって、

魔術師にお願いするしかないべか?」

グラッシュが尋ねる


そこでアリエラさんが俺達の前に踏み出し

「私が何とかしてみます」

と言った


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ