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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第1章 異世界と魔族の村
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第5話 町へ

「明日、町へ行くか」


森で採取してきた薬草を調合屋のミックに渡した後、

帰り道で唐突にテオックが言う


「町へ?」


「まあずっと森で草詰みばかりだったから、たまにはいいだろ」


町とはこのアステノから最も近くにあるマーテンと言う場所だ

村の東門から出て街道を進み続けると徒歩にして一日半程度の距離にあるらしい


マーテンがどんな場所なのか確かに興味はある


「マーテンはいいぞ、あそこは人が多いから賑やかなのもあるけど、

飯は美味いし、いろんなものがあるぜ。

可愛い子だっているぞ、この村には村長がいるけど村長よりもわか…」


「あ…」


「ん?どうしたヨウヘイ?」


「あら、楽しそうな話をしていますね」


「!?」


テオックが振り返る


そこにはニコニコしているメラニーがいた


「村長、いや、これ違うんですよ!

村長は凄く綺麗で…」


メラニーは慌てて言い訳するテオックを無視して俺に話しかける


「ですが、町に行くのは良いかもしれませんね。

ヨウヘイはこの村の事しか見ていないでしょう?」


「ええ、まあ」


「マーテンにはこの村にはない沢山のものがあります。

それを見てくると、何か得られるものがあるかも知れません」


メラニーは俺の目を見つめてそう言い、ちらっとテオックを見る


「村長も町へは行くんですか?」


この言葉を言ってから、行かない訳が無いかと自分で思った

メラニーはええ、と頷き


「そうね、私は主に小物や本、巻物を買いに行きます。

他の村人達も仕事に、遊びに町には行っていますよ」


こう聞くと行かない理由は特に無いように思えた

折角テオックが誘ってくれているので、俺は行く事にした


「そうだったんですか、なら行ってみようと思います」


この返答を聞きメラニーは微笑み


「ええ、楽しんできてください」


そう言ってからバツの悪そうにしているテオックのに向かって


「それじゃあテオック、ヨウヘイをあまり困らせては駄目ですよ」

と言った


「村長、そりゃないですよー

俺がヨウヘイの面倒見てるのに」


そう言ってひとしきり笑った後


「テオックには労働をしたそうな表情をしていますから、

マーテンから帰ってきた後、果樹園の柵と雑草抜きの仕事をお願いしますね。

果樹園は大事な村の財産ですからね」


と笑顔で言った


ええ~!?と抗議の声を挙げるテオックと、笑っている村長を眺めながら

俺は村長を怒らせないようにしようと堅く誓った

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