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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第30-2話 レダ教の神官

「冒険者ギルドの場所を教えていただけますでしょうか?

この街の方でなければ申し訳ありません…」

控え目な感じで俺達に話しかけてきたのは

白と青のローブを羽織った人族の女性だった


「…」

俺とルシュは顔を見合わせる


俺達もルガンドの住民ではないので、冒険者ギルドに行った事はない

だが


「私達はここの住民じゃないけど、地図はあるし

一緒に行ってもいいんじゃない?」

ルシュはそう俺に提案した

ルガンドの地図はマーテンでエデリオさんから受け取っており、それには冒険者ギルドの位置も記されていた


「そうだな、俺達も世話になるかもしれない場所だし、ついでに見ておこうか」

と返事した


その言葉に控え目にあ…と声を出す女性

「と言う事だから、私達と一緒に行こう」

ルシュが女性にそう提案した


「は、はい。ありがとうございます」

そう言って女性は頭を下げた


-----------------


冒険者ギルドへの道中、俺達は自己紹介をした


「私はレダ教の神官でアリエラ・ルベーシアと申します」

アリエラのフードの下は栗色のセミロングヘアとなっていた


「レダ教って?」

ルシュが疑問を口にする


「レインウィリスの国教でもある地と恵みの神、レダ神を信仰するのがレダ教です。

この国デュコウではまだレダ教は浸透しておりませんので、その布教に参りました」


俺はこの世界に来て宗教と関わる事が無かった

ルシュも同じだが、何となく納得した様に見える


「ところで、どうして冒険者ギルドに?

冒険者になるんですか?」

俺はふと思った疑問をアリエラにしてみる


「いえ、ルガンドより北東の地にある村で、スケルトンが出現し少々困っているとのお話を伺いまして、

浄化と、可能ならば布教も行おうと思い伺ったのです。

ですが、道中が危険なので、護衛を冒険者の方々にお願いしたく…」

アリエラがそう話す


スケルトン…と聞くとグライエムの事を思い出す

あのレベルの魔獣はそうそう現れないらしいが…


「私達、冒険者だよ」

ルシュがアリエラに話す


「えっ…

ご、ごめんなさい。

冒険者だとは…」

俺達が冒険者だと思っていなかったアリエラは、驚いてから俺達に謝る


「まあこの外見では仕方ないかも…」

俺は呟く

俺はガタイが良い訳でも無い人族、ルシュは見てくれは魔人だが少女だ

この二人組が冒険者に見える人はあまり居ないだろう


装備も宿に置いてきているので、俺達の服装は過ごしやすい麻の服だ

だからこそ住民に見えたのだろう


「その、冒険者ギルドで依頼を出そうかと思っているんですが、

ルガンドに来るまでに路銀を使い果たしてしまい、依頼を受けて下さる方がいらっしゃるかどうか…」

不安そうな顔でアリエラが話す


その直後、ルシュが少し黙る

何かを考えている様にも見える、そして

「ヨウヘイ、スケルトンの事も気になるし、アリエラが困ってるなら私達が一緒に行かない?」

と言った

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