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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第30話 ルガンド観光

俺達は無事本の返却を終え、順調に一日目を追えた


ルガンドに到着して二日目、これ以降は特にこれといった目的が無くなったので

すぐマーテンに戻るのも勿体ないと言う事で、

ルガンドを観光してみる事にした


街中からでも見える丘の上の城が気になるとの事で、

ルシュの提案により、大きめの通りを進み店を見たりしながら城へ向けてゆっくりと移動していった


ずっとマーテンの街並みを見て、それに慣れていたので

別の街をみると凄く新鮮な気分になる

そして、なにより違いを感じるのは

人族が街中に居る事だ


この世界に来て、ずっと魔族の中で唯一の人族として生活してきたが、

エデリオさん、そしてルガンドと

意外と人族との出会いは呆気ない物だった

もっとこう衝撃的なものがあるかと思っていた


そして、何となく心配していた

俺と決定的に何かが違うんじゃないかと言う点についても杞憂だった

顔つきは西洋と言った感じだが、間違いなく人間だ


そんな事を考えながら、俺は散策していた


流石に中央に近い都市だけあり、多種多様な店がある

雑貨屋だけではなく、薬屋、魔道具屋、武具の店といずれもマーテンとは異なる品ぞろえの店だった


冷やかしに入った武器屋では

マーテンでは殆ど見掛けない魔法武器もルガンドには豊富に揃えられていた


俺とルシュはそれらの武器防具を食い入るように見つめる

非常に高価なルーン鉱石の武具もある


値段はかなり張るのでとても手は出ない…

冒険者としてどれくらいの実力になれば買えるようになるか分からないが

いつかはこういう装備を使えるようになりたいものだ


道中多くの店を見て回り、俺達は歩を進める


そして目の前にはなだらかな丘、その上には城

丘の下には立て札があり、領主の城だと書かれていた

この世界に来て、いや、元居た世界を含めても城を見るのは初めてだ

城壁は無く、石造りの物々しい造りの城は丘の下からでも迫力がある


「入れないと思うけど、取り敢えず近くまで行ってみるか?」

俺の問いにルシュは頷く


俺達は丘を登り、城の近くまで行った


城の入り口近くには俺達以外も観光客?らしき魔族たちが居て賑わっていた

門の前には門番が二人、槍を持って立っている


やはり立ち入る事は出来ない様だ


しかし外を見て回る分には自由らしく、観光客たちが周囲を見て回っている様子が見える


「ふぅ、疲れたね」

ルシュが俺に声を掛ける


この城までの道中も含めると結構な時間歩いた

そしてこの丘を登った事で俺もそこそこ疲労していた


俺達は草地に腰を落とし、城を眺める


「お城ってこんな感じなんだね」

「そうだな、俺も初めて見たよ」


二人で休憩がてら話していると、視界の端にとある人物が映る

その人物はローブを羽織り、落ち着かない様子でキョロキョロと周囲を見ていた


その人物は俺達の方に向かって歩いてきた

そして

「あの、冒険者ギルドはどこにあるのでしょうか…?」

と俺達に尋ねて来た

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