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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第28-5話 風変りな依頼 その3

俺達の前に現れた長身の男


間違いなく人間…いや人族だ


俺が言葉を失っていると

「ああどうも、依頼のお話ですね、どうぞどうぞ」

男はそう話して家の中に入っていった


俺達は男、エデリオさんの言葉に従い、家の中に入った


家の中は正面にテーブル…があるが、周囲に何かの機材や本、スクロールが所狭しと置かれている

左手は階段があり、二階へと通じている様だ


エデリオさんはテーブルの上にあるスクロールを棚の上に乗せ、

椅子の上を手で払った


…埃っぽい


「すみませんね、片付いてなくて」

彼はそう言いながら軽く片付けをしている


「ああ、いえ…」

そうとしか言えなかった


程なくして

「おまたせしました、どうぞこちらへ」

と言って俺達を椅子へと促した


俺達はそれぞれ椅子に腰かけ、テーブルに着いた


「ああそうだ、飲み物を出さないと。

容器はどこにあったかな…」

そう言って立ち上がろうとするエデリオさん


「ああ、結構ですよ、それより依頼の話を…」

俺の言葉にルシュも頷く


そうですか、と言ってエデリオさんは俺達に向きなおした


そして一息つき

「ヨウヘイさんと、ルシュさんですね。

今日は来てくれてありがとうございます。

僕がエデリオです」

と言った


「まさか指名されるとは思ってなくて、

ちょっとびっくりしました」

俺は本心を口にする


その言葉を聞いてからエデリオさんは口を開く

「ははは、いやぁ、

僕と同じ人族の冒険者が居るって話は耳にしていたんですがね。

なんとグライエムを倒したって言うじゃないですか。

是非ともお会いしたいと思って」

そう言ってから俺達を一瞥する


やはり人族だった、マーテンいる数少ない人族の一人とこんな所で出会うとは


「そうしたらまさかこんな好青年と可憐な少女だったとは。

もっとこう、厳つい戦士って感じの方たちかなぁと思ってましたよ」

そう言ってからはっはっはと笑うエデリオさん


俺は呆気にとられ、ルシュも目を丸くしている

変わった人物だ…


エデリオさんはひとしきり笑った後、俺達に向きなおす

「そうでしたそうでした、依頼の件ですがね」


そうして一拍置く


なんだか緊張感がある


俺はごくりと唾をのむ


「本を返却してきてください」


暫く静寂が場を支配する


「へ?」

俺は間抜けな返事をした

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