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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第28-2話 ちょっと変化した日々 その2

ツーイの尻尾を持ってギルドへと戻ってきた俺とルシュ


無事納品を済ませ、報酬を受け取って戻ろうとした所


「おーい!ヨウヘイクン!ルシュちゃん!」

俺達を呼ぶ女性の声


そちらに目を向けると金髪のハーピィの女性がこちらに歩いてきた


「チティル!」

ルシュがチティルに駆け寄る


「お帰り~!お仕事お疲れ様~」

チティルが翼でルシュの頭を撫でる


俺が風邪で寝込んだ時から、ルシュとチティルは仲良くなった様だが

チティルは最近特に俺達に対してフレンドリーだ

元々社交的な性格の彼女だが、グライエムの一件が更に影響しているのは間違いないだろう


ルシュはチティルの翼を撫でて感触を堪能している様だ


そんな二人の微笑ましいやり取りを眺めていると


「おい、そこで突っ立ってないでこっち来いよ」

と声を掛けられた


「ムーグ」

俺達に声を掛けてきたのはムーグだった


俺達はムーグの居るテーブルに着く

テーブルの上には料理とエールが並べられている

どうやらムーグはチティルと二人で昼食をとっていた様だ


俺達が席に着くなり、ムーグはウェイトレスをしているオークのお姉さんに声を掛ける

「おねえさん、エール一つと…

ん~ジュースを一つ頼むよ」

そう言って注文する


あっと言いかけた俺達にムーグは向き直り

「これは奢りだから気にすんな」

と言った


グライエムの一件以来、ムーグとも関係性が変わった

こうしてギルドで顔を合わせると挨拶したり、ちょくちょく奢ってくれるようになった

他の冒険者仲間達から気難しいと評されるムーグだが、

こうして接しているとあまり素直に態度に出さないだけなんだろうと感じる


「レゾルは?」

ここに姿が無いレゾルの事をムーグに尋ねる


「ああ、兄貴は今日は訓練だ。

ここ最近気合いが入っててな」

ストイックなレゾルらしいと思った


「お、それが例の武器か」

ムーグがルシュの剣を見る


「うん」

ルシュが返事をして、立てかけた剣をムーグに見せる

俺なら立って両手で持たなければよろけてしまうくらいの重量の大剣だが

ルシュは片手でひょいと持ち上げる


「ほぉ、良い武器だな…

グライエムは俺のガウラ鉄鋼のハンマーでもヒビ一つ入らないぐらいには硬かったからな。

お嬢ちゃんなら使いこなせるだろう」

ムーグの口調は優しい


「かっこいいね、アタシは武器使えないからな~」

チティルは羨ましそうに話す

二人の言葉にルシュは恥ずかしながらも嬉しそうと言った表情だ


こうして暫く歓談していると


「ヨウヘイさん、ルシュさん」

後ろから呼びかけられる


「?」

俺達が声のする方向に視線を向けると、受付のモアさんが居た


「どうしました?」

俺の言葉にモアさんは持っていた紙を一つ差し出し


「ご指名の依頼が入りましたよ!」

と言った

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