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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第26-7話 渾身の一撃

「やああぁぁぁぁあ!」

ルシュの声と共に放たれるアッパースイング


その一撃はグライエムの顎を見事、綺麗に捉えた


堅い物を打ち付ける音が周囲に響き渡る


ルシュの怪力から繰り出されるハンマーの渾身の一撃を受けたグライエムの頭は




身体から離れ、上空に勢いよく打ち出された



その強烈な衝撃でムーグのハンマーが折れ曲がる




レゾルが、ムーグが、チティルがその光景を呆然と眺める



頭を失ったグライエムの身体がその力を無くしたように崩れ落ちる


時間を置いて、空中に舞い上がった頭部が地響きを立て、地面に落ちた


グライエムが動き出す様子はない


「やったのか…!?」


「いや、まだだ!

胸にある結晶を壊せ、それがヤツの核だ!」

俺の言葉に我に返ったレゾルが反応する


グライエムの肋骨の間に紫色に光る巨大な石が見える

あれが弱点か…!


俺が口を開くよりも早く

ルシュはハンマーを握り直し、グライエムの胸部に潜り込む


グライエムの核の光でルシュの姿が紫色に照らし出されている


ルシュは一拍置き、次はハンマーを上に振りかぶり


「やあぁぁ!」

と掛け声と共に振り下ろした


振り下ろされたハンマーがグライエムの核に触れると

甲高い大きな音が鳴る



そして


グライエムの核は四方に飛び散った


「おぉ…」

ムーグが感嘆の声をあげる



飛び散った核は光を失い、次第に空気に溶けるように消えていった




……


暫くの間、周囲を静寂が支配する


森の中、木々のざわめき、鳥や獣、虫の鳴き声すらも聞こえない

完全な静寂だった


いつまでその場に立ち尽くしていたかは分からない


そんな中でその静寂を打ち破ったのは


「や、や、やったよ!

うわーん!」

歓喜の声をあげたチティルだった

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