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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第26-3話 危機

「二人とも逃げて、このままじゃ…!」


チティルの様子が尋常ではない事は一目で分かった


「待って」

ルシュが口を開く


「落ち着いてくれ、チティル、何があったんだ?」

俺は努めて冷静にチティルに尋ねた


「ダメ、急がないとレゾルとムーグが!」

急かす様に話すチティル、緊急事態なのは間違いないが

これでは話にならない


どうしたものかと思案しようとした時、

ルシュがチティルに向かって話しかける

「チティル、大丈夫、私達なら力になれると思うから、話して」


ルシュはチティルをまっすぐに見据えている


その様子を見て

忙しなく羽ばたいてたチティルだが、翼を閉じて地面に降りる


「ルシュちゃん…

二人とも、助けて」


チティルの言葉にルシュは頷く


もう引けないだろう

覚悟を決めなければならない


少し遅れてだが、俺も頷いた


-----------------------------


時は少し遡り


「ルーソーの森かー、こんな場所からスケルトンが沸いてきてるなんてね」

チティルが呟く


「調査なんだからまだ分からねえぞ」

オークのムーグが返答する


「でもギルドと軍が調べたんでしょ、信用出来るんじゃない?」

反論するチティル


その二人の様子を見たミノタウロスのレゾルが口を開く


「お喋りはそこまでだ、ここに本当にスケルトン発生の原因があるなら、

ここには何があるか分からん。

油断するなよ」


レゾルの言葉にチティルとムーグは口を閉じる


レゾルはその巨体に似合わず器用に草木をかき分けていく


その上をチティルが飛び、ムーグが後ろを警戒しながら進む


「何かいるよ!

スケルトン…!」

チティルが知らせてくる


「どうやら近付いてきているみたいだな」

ムーグがハンマーを構える


……


スケルトンを退けた後、三人は更に奥に進む


「何か変な感じがする…」

チティルが呟く


「魔素が強いか?」

レゾルの問いかけにチティルは頷く


「うん…強いと言うか澱んでるって言うか…

とにかく、何かに近付いてるよ」

チティルは表情をこわばらせている


「俺達の仕事は原因の調査だ、それ以上に深追いする必要はない、行くぞ」

レゾルの言葉にチティルとムーグは頷く


その直後


「えっ」

チティルが言葉を発した直後、目の前の木が大きな音を立てながら引き裂かれた


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