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異世界で俺が棍棒を使って無双する話  作者: くるっくる
第2章 棍棒の冒険者
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第25-16話 クィノーレンへの帰路

翌日


日が昇り始める時間帯に目が覚める


ほのかに良い匂いがする

視線をキッチンに移すと、アネイルが鍋の前に立っていた


「おはようございます」

俺はアネイルの背中に声を掛ける


「あら、おはよう。

良く休めた?」


「ええ、ゆっくり眠れました」


俺の言葉にアネイルは微笑む


「良かった。

座って、お茶淹れるから」


「じゃあお言葉に甘えて…」

俺は椅子に座る


「ルシュは良く眠ってるわね」

ルシュに視線を移すと、うつぶせになって眠っている


今まで見た事がない寝相だ…


「もう少し寝かせておいてあげようか」


そうしてアネイルに淹れてもらったお茶を飲み、

ルシュを起こしてから朝食をとった


-----------------------------------


「それじゃあ、ありがとうございました」


「ありがとう、アネイル」

アネイルの家の前で俺とルシュは別れの挨拶を行う


「こちらこそ、とても楽しかったわ。

少し寂しくなるわね」

アネイルの表情は本当にちょっと寂しそうだ


「今からなら日が暮れる前にはクィノーレンには着くと思うわ。

気を付けてね。

また会えるといいわね」


「はい、また」

「またね」


そう言って、俺達はアネイルの家を出発した


-----------------------------------


クィノーレンへの帰路は順調に進んだ


天気も良く、非常に過ごしやすい気温で疲れは溜まりにくかった

行きと同じ中間地点にある大きな木の木陰で昼食をとる


ルシュが少し疲れていてウトウトしていたので、少しだけ

休み、また出発した


夕暮れで周囲が紅色に染まる中、俺達は無事クィノーレンへと辿り着いた

疲労が溜まっているものの、依頼の品を届ける事を優先し、町長の家へ向かった


「おお、お早いですね。

ありがとうございます。

リキリアの花はこの地方の領主様が大変気に入っていましてね、

次に訪問する際にお渡ししようと思っていたのです」


クィノーレンの町長が嬉しそうに話してくれる


そして、革袋と一枚の封書を手渡してくれた

「これは報酬になります。

ギルドにはこの封書を提出すれば依頼は達成となります。

ありがとうございました」


「いえ、こちらこそ」

俺は頭を下げ、町長の家を後にした


「終わったねー」

ヘトヘトになったルシュが俺に話しかけてくる


「マーテンの外に出て仕事をすると、慣れてないからか疲れるな。

今日は宿をとって休もうか。

明日一日くらいはこの町でゆっくりしてもいいだろう」


「うん、賛成」


そうして俺とルシュは宿へと向かっていった

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